日本人は一生に中型トラック1台分の……『あっと驚く科学の数字』

最新宇宙論から生命の不思議まで
数から科学を読む研究会

細かく区切られた科学の分野のあっちとこっちが意外にもつながっていたり、ほとんどオタクとしか思えない数学の天才たちが試行錯誤を繰り返してきた極めて抽象的なテーマが、便利なインターネットの安全性を支えるという、いとも現代的で実用的な用途に広がっていたり……。

数字というメガネでのぞいてみると、たくさんに枝分かれしてその分野の専門家でないと見えにくくなっている科学の世界が、ひとすじの光線に照らされてぐんと視界が広がり、全体が見渡せる。大げさに言うと、そんな感覚を味わうことができそうだ。

数字Photo by Morguefile

数字は本質を伝える「共通言語」

数といえば、今から2500年ほど前、哲学者にして数学の元祖ともいわれるピタゴラスが残した有名な言葉がある。いわく、「万物の根源は数である」。

物は何からできているか、物の本質とは何かと、大昔の哲学者たちはいろいろ考えを巡らせた。火こそ根源、いや水こそ根源とさまざまな考えがあった中で、目に見える現象の本質を抽象的な数をもとにとらえようとしたピタゴラスは、画期的だった。ピタゴラスの定理でおなじみのこの哲学者は、数の秩序をもとに自然や天文、幾何学や音楽を考えた。

万物の根源は数という言葉を手元にたぐり寄せれば、そう、この本で取り上げる数字も、なかなかものごとの本質をすっきり見せてくれる共通言語になっているのではないだろうか。数字は分野に共通の言語であり、世界共通の言語でもある。

数字が見出しの一章一章は、きっとあなたを驚かせ、あなたの友人を驚かせ、目からウロコ、頭スッキリの妙薬になるに違いない。そして、現代に生きる私たちに欠かせない科学の教養というビタミンをたっぷり補給してくれるはずだ。

著者 数から科学を読む研究会 
科学技術の最前線、研究の意義や面白さを読者にわかりやすく伝えるべく、日々奮闘するサイエンスライター、サイエンスコミュニケーター7名が、本書のために結成した会。さまざまな専門分野に細分化した現代科学を数字という共通言語によって描き出し、そのエッセンスを理解してもらうことを目指している。
『 あっと驚く科学の数字 』
最新宇宙論から生命の不思議まで

数から科学を読む研究会=著

発行年月日: 2015/03/20
ページ数: 224
シリーズ通巻番号: B1905

定価:本体  860円(税別)
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(前書きおよび著者情報は初版刊行時点のものです)