東京五輪の「総合演出」はこの人に決まる「最高の栄誉」を手にするのは誰?

秋元康、三谷幸喜、蜷川幸雄、野田秀樹、「大穴」北野武に、ウルトラCは宮崎駿
週刊現代 プロフィール

トトロが聖火台に点火

ここまで名前が挙がったのは、地位も実績もある大物ばかり。だが一方で、五輪は未来への希望でもある。ここは思い切って若い人に任せるのも選択肢の一つだ。

コラムニストで作家の亀和田武氏が言う。

「僕はぜひ、クドカン(宮藤官九郎・44歳)にやってもらいたい。元々、彼はマニアックな演出が得意だったんだけど、朝ドラ『あまちゃん』で、全国のお年寄りから子供まで幅広く支持を受けるまでになった。毎回、笑いの要素を組み込むあのセンスは、脚本家の中でも群を抜いています。

またクドカンは『あまちゃん』で震災復興をうまく表現したように、深刻なテーマを深刻ぶらずに表現できる人です。そんな彼が『世界平和』を開会式でクールに表現すれば、きっと日本は世界からも見直されるのではないでしょうか」

北京、ロンドンもそうだったが、最近の開会式では最先端の映像技術を駆使するのが定番となっている。だからこそ最先端を競うのではなく、「逆張り」をすすめるのは漫画家の倉田真由美氏だ。

「映画『おくりびと』で日本アカデミー賞を獲り、ゆるキャラ『くまモン』の名付け親でもある脚本家の小山薫堂さん(50歳)を推薦します。小山さんには、ぜひとも全国のゆるキャラたちを、五輪で行進させてほしい。先端技術の塊のようなロボットばかりでなく、日本には中に人が入って動くゆるキャラのような『アナログの極み』もあるんだと、世界にアピールするいい機会だと思います」

私たち日本人には、もう一つ、「ウルトラC」とも言うべき選択肢が残されている。日本が世界に誇るあの「超大物監督」だ。映画監督の福田雄一氏が言う。

「やはり、ジブリの宮崎駿監督(74歳)しかないでしょう。アニメは世界に通じる日本の文化で、世界中にも多くのジブリファンがいます。千と千尋のカオナシやナウシカなど、誰もが知っているキャラクターが勢揃いすれば、大人から子供まで楽しめる開会式になるはず。それこそ猫バスが登場し、巨大なトトロが映画と同じように空を飛んで、最後は聖火台に着地してほしいですね。

宮崎監督と師弟関係にあるアニメ『エヴァンゲリオン』の庵野秀明さん(54歳)と共同でやるのも面白い。宮崎さんと庵野さんが絵コンテを描いて、実際に人を動かすのは、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』を撮った山崎貴監督(50歳)に任せるのもいいと思います。あの映画は、'64年の東京五輪に向けて活気づく日本人たちの心象風景を描いていた。山崎監督なら、最新のCGを駆使しつつ、人々の心に響く映像を作ってくれるはずです」

いろいろ夢は膨らむが、これまで挙げた人たちがオファーを受けるとは限らないし、いざ本人がやる気になっても、政治家が無粋な横槍を入れたら白紙に戻ることもあるだろう。国家を挙げたこの大プロジェクト、舵取り役を決めるのはそう簡単ではなさそうだ。

「週刊現代」2015年3月14日号より


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