密着1週間 大金持ちの中国人ニッポン「爆買い」ツアー すべて見せます 家電・エルメス・土地、そしてオンナ

週刊現代 プロフィール

「こちらがイタリア製の生地でございます」

恭しく生地を見せる店員に対して、劉社長は「本当はメイド・イン・チャイナじゃないだろうな」と冗談を飛ばし、ご機嫌。

だがすぐに豹変した。仕上がりは1ヵ月後と言われ、「なぜ今日中にできないのだ!」と癇癪を起こしたのだ。スタスタと歩き出し、21万円のミラ・ショーンのスーツで「我慢した」のだった。

帰り際に店員から、「ネクタイなどはよろしいでしょうか?」と聞かれ、「そうだな」と言ってネクタイのコーナーへ。

眼前のイヴ・サンローランを見て「この派手な色のメーカーは有名か?」と確認。秘書が肯くと、「なら10本買っておけ」と命じた。計17万円の買い物だ。劉社長は、「ネクタイって締め方も知らないけど、まあいいか」と呟いていた。

3290万円のダイヤ

続いて中国人の「爆買い客」の新たな聖地「コメ兵」新宿店へ移動した。

コメ兵は全国に28店舗・買い取りセンターを抱える大手の中古ブランドショップで、富裕層の中国人観光客たちが、「ミービン」(米兵)と呼ぶ人気スポットなのだ。

1階から8階までズラリ並んだ中古ブランド品を見て、劉社長は感嘆の声を上げた。

「これらが皆、偽物でなく本物なのか?」

一行は、まずは5階のバッグ売り場へ。

劉社長は、ポケットからスマホを取り出して、エルメスのバッグを5点ほど撮影。そして「微信」(中国版LINE)で写真を送る。記者が「奥さんにですか?」と聞くと、「中古品はいま付き合っている女優用だ」と答えた。

すぐにピーンとスマホが鳴って返事が来た。劉社長はスマホを凝視し、「アイツ、お目が高いな」とボヤいて、「その緑と茶のバッグをくれ」と告げた。計186万1500円の買い物だった。

エスカレータで4階に降り、宝石コーナーへ出た。劉社長は「本当に安い!」と何度も呟きながら、広い店内を一周。高級ダイヤモンドのコーナーへ戻って店員に告げた。

「この2点を見せてくれ」

二人の日本人男性店員が頭を下げて取り出したのは、3カラットのダイヤだった。お値段はそれぞれ、1800万円と1490万円!