密着1週間 大金持ちの中国人ニッポン「爆買い」ツアー すべて見せます 家電・エルメス・土地、そしてオンナ

週刊現代 プロフィール

そう言って、25万円の現金を客引きに摑ませ、一行は、ラブホテル街の闇に消えていった。

「ダサイ!ダサイ!」

翌日昼前、京王プラザホテルへ行くと、劉社長はご機嫌だった。

「日本人女性は最高だ。中国では『男に生まれたら白馬(白人女性)にまたがれ』と言うが、白馬より〝日馬〟に限る」

結局、計75万円も払って、朝までラブホで過ごしたという。

劉社長が、「ラブホテルの近くで見た巨大なカニが飾られた店(『かに道楽』本店)でランチしたい」と言い出し、タクシーに乗って直行した。

だが昼の『かに道楽』は、すでに中国人観光客たちで一杯。店員に、「新宿駅前店でしたら入れます」と言われ、歩いて5分ほどの支店へ。

店員に昼のコース料理を薦められた劉社長、

「一番高いコース料理(蟹尽くしで一人前1万円)を5人前と、他にズワイガニ(一杯7000円)を5杯持って来てくれ」

と注文した。続いて、

「ダサイ!ダサイ!」

と叫び出した。

何事かと思いきや、劉社長はペンを取り出して紙ナプキンに「獺祭」と書いた。安倍首相が昨春訪日したオバマ大統領に饗したという山口の最高級純米大吟醸酒だ。北京では一升瓶で10万円もするが好物なのだという。店員は恐縮して言う。

「ウチにある高級酒は、300ml1800円の大吟醸『夢水』だけです」

しぶしぶ「夢水」をガブ飲みし、ランチに10万円以上払った劉社長、赤ら顔で、「スーツを買いたい」と言い出した。

そこでタカシマヤへ行った。入り口で劉社長が通訳の王君に命じた。

「イタリア製のスーツをどこで作れるか聞け。仲のいい女優が『イタリアのスーツを着た男が最高』と言ってたからな」

一行は、5階にあるスーツのオーダーメイドのコーナーへ向かった。