【沿線革命027】 グリーン車2両では不十分、速くて混まない中央快速線にするために「千鳥停車」導入を!

阿部等(交通コンサルタント)

鉄道は創意工夫の宝庫、「住みたい街」が各所に広がる

今回の提案を実現した未来の姿を思い浮かべて欲しい。通勤・通学の行きも帰りも、所要時間はグッと短くなり、遅れることはほとんどなくなり、すし詰めの満員電車に遭うこともなくなる。

複々線化も、ホームや車両基地の延伸も、車両の大量増備も、要員の大幅増もすることなく、中央快速線を「混まない」「速い」にできる。「座れる」を実現する方策は次回に提案する。中央線沿線が皆、「住みたい街」となる。

さらに、今回の提案はどの路線にも適用できるものであり、鉄道界の雄であるJR東日本が先陣を切ってお手本を示せば、各路線に一気に広まろう。東京じゅうに「住みたい街」が広がる。

この連載では、鉄道の創意工夫の方策を、大きなものから小さなものまで、次々と提案している。「鉄道は枯れた技術で、できることはやり尽くした、創意工夫の余地はない」との見方は誤りだと気付いていただけただろうか。

【001】に「東京の鉄道は1970年頃の技術レベルとサービス水準」「2020年東京五輪を機に、50年分の遅れを取り戻し、21世紀に相応しい技術レベルとサービス水準に引き上げたい」と書いた。

【008】には「固定観念にとらわれずに柔軟に発想すれば『鉄道は収益性を期待できる』『沿線革命を起こして住みたい街を増やし人々を幸せにできる』」と書いた。

今回、中央快速線の朝夕のダイヤを検討してみて、その感をますます強めた。

【025】に、交互着発は「立川・国分寺・三鷹・中野・新宿の5駅」と書いたが、ある方から、連続立体交差化とともに上り線が2線化された国立と東小金井でも実施されているとの情報をお受けした。お詫びして訂正する。

阿部等(あべ・ひとし)
1961年生まれ。東京大学 工学部 都市工学科卒。88年にJR東日本へ入社、保線部門を中心に鉄道の実務と研究開発に17年間従事。2005年に同社を退社し(株)ライトレールを創業、交通計画のコンサルティングに従事。著書『満員電車がなくなる日』。日経ビジネスオンライン「キーパーソンに聞く」が好評。FacebookTwitterにて実名で情報発信。交通や鉄道の未来を拓きたい方のために、交通ビジネス塾(http://www.LRT.co.jp/kbj/)を主催し、工学院大学オープンカレッジ鉄道講座(http://www.LRT.co.jp/kogakuin/)の事務局を務めている。
毎回、多数の方がツイッターその他で拡散下さり、ありがとうございます。
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