【沿線革命027】 グリーン車2両では不十分、速くて混まない中央快速線にするために「千鳥停車」導入を!

阿部等(交通コンサルタント)

東京の折り返しは運転取扱いの変更により1時間36本運行できる

中央快速線の東京の配線は以下のようになっている。

東京の配線(現地観察に基づき独自に作成)

1番線からの出発と2番線への到着は同時にできる。2番線からの出発は、1番線への到着後でなければできない。1番線または2番線からの出発後、同じ番線への到着の最少時間は、車両の加減速性能と信号システムの性能と分岐器の速度制限による。

2014(平成26)年7月に、朝ラッシュの折り返しの様子を観測したことがあり、1番出発~2番到着~1番到着~2番出発の2サイクル半を整理したものを示す。

朝ラッシュ上りの東京の折り返しの様子(2014年7月の観測に基づき独自に作成)

分岐器から停止位置まで結構離れているため、2番線から出発の進路は1番線への到着の5秒前くらいに開通する。

それなのに、2番線からの出発が1番線への到着から18~20秒後となっているのは、2番線から出発の進路が開通してから発車ベルを鳴らし、ドア閉め操作をする内規としているからだ。

2番線から出発する信号の開通タイミングに合わせて発車ベルを鳴らし、ドアを閉め、信号開通と同時に出発させれば、1番線への到着の5秒前くらいに出発できる。そのように改めても、重大事故を招く要素はない。

同一番線での出発から次列車の到着までの最小値は1分34秒であり、それより長いものは時間余裕があったことになる。

「1番線からの出発は2番線への到着と無関係にできる」「2番線からの出発は1番線への到着の5秒前にできる」「同一番線での出発から次列車の到着は1分34秒以内にできる」の3点から、東京では1分40秒おきに折り返せることが分かる。

折り返し時間も1分40秒以内となるが、乗降は十分に可能であり、また乗務する運転士も車掌も数本前の列車で到着しており問題ない。

夕ラッシュ下りも「千鳥停車」を導入して「混まない」「速い」に

現行は1時間当たり、新宿発17時台は一般20本+特急2本=22本、18時台は一般20本+特急2本+ライナー2本=24本、19時台は一般18本+特急2本+ライナー1本=21本の運行である。

夕ラッシュ下りの東京→立川も「千鳥停車」とし、1時間当たり一般24本+特急2本=26本とした想定時刻表を示す。

「千鳥停車」とした夕ラッシュ下りの7分30秒×4サイクル+特急1本(独自に作成)

朝ラッシュ下りと同様に、「列車の加減速性能の向上」による走行時間の短縮と、混雑緩和による停車時間の短縮の効果も盛り込んである。東京と同様に中野・三鷹・国分寺でも、運転取扱いを「信号開通と同時に出発準備」に改める。

「混まない」を徹底的に追求するなら、車両数と地上設備の面からは朝ラッシュ上りと同本数まで運行できる。1時間36本とまではせずとも、1時間30本(6分サイクルに3本)+特急2本とすれば、さらに混雑が緩和され、より快適帰宅となる。

新宿→立川の所要時間33分前後は、【025】(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42325?page=4)で取り上げた中央ライナー3号の28分と、その前の通勤快速の30分よりは長いが、快速の37~41分よりはずっと短い。

通勤ライナーと通勤快速は停車駅が限られ、運行本数も少ないのに対して、「千鳥停車」では全利用者に恩恵が及ぶ。

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