【沿線革命027】 グリーン車2両では不十分、速くて混まない中央快速線にするために「千鳥停車」導入を!

阿部等(交通コンサルタント)

「千鳥停車」により朝ラッシュ上りが「混まない」に

想定時刻表では、現行の1時間28本に対し36本としている。30%近い輸送力増強と、魔法のようなことができてしまう。混雑が大幅に緩和される。

本当にそんなことができるのか。途中駅と東京の折り返しと、いずれも1分40秒=100秒おきとすれば実現できる。少しややこしい説明となるので、詳しくは後述する。
 

「千鳥停車」により朝ラッシュ上りが「速い」に

現行の朝ラッシュ上りの立川→新宿の所要時間の通勤特快34分は、昼間の最速の特快24分と比べ非常に長い。先行列車につかえてノロノロ運転となるためだ。大半の列車である快速はさらに長く、44分前後も掛かる。

「千鳥停車」により所要時間を短縮でき、かつ列車間の混雑率を平準化できることは【016】(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41909?page=4)に書いた。

想定時刻表では、全列車を現行の最速列車34分より短い33分以下とできる。先行列車につかえることによるノロノロ運転が生じず、追い越されることによる待ち時間がなく、3駅に1駅を通過するからだ。「列車の加減速性能の向上」による走行時間の短縮と、混雑緩和による停車時間の短縮の効果もある。

また、現行は、所要時間が長いばかりか、日々定常的に遅れており、実際の所要時間はもっと長い。想定時刻表は現行より余裕が大きく、定時性も高まる。

所要時間を短縮できることは、必要な編成数と乗務員数を少なくできることも意味する。上りは、平均43分程度から33分程度へ約23%短縮できる。現行の同時間帯の下りの新宿→立川37分程度を、32分程度(上りより利用者が少なく停車時間が短い)へ約14%短縮できる。

上下を平均して20%弱の短縮=必要な編成数と乗務員数の縮減となり、1.3倍近い運行本数=輸送力を、1.05倍程度の車両・乗務員数で実現できる。現在、中央快速線+青梅線には10両編成が58編成あり、10両編成を3編成程度増備すればよい。

途中駅は「千鳥停車」により1時間36本運行できる

「千鳥停車」により途中駅の線路容量を向上できる(同じ車両性能と設備のまま増発できる)ことは【017】(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41947?page=3)に書いた。

「千鳥停車」は全列車停車と比べ線路容量が1.3倍となる(独自に作成)

中央快速線に「千鳥停車」を導入すると、現行の車両と信号の性能のまま、交互着発のできない1線のみの駅でも、5分に3本を運行できる。「列車の加減速性能の向上」は、運行の余裕を高める。

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