[ボクシング]
近藤隆夫「4・22井岡一翔、世界最速3階級制覇はなるか!?」

スポーツコミュニケーションズ

強敵選んだ井岡の心意気

 選んだ相手は31歳の実力派(WBA世界フライ級)チャンピオン、ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)。身長157センチと小柄の右ボクサーファイターではあるが、瞬発力には定評があり、飛び込んで放つ左右のフックは強烈。

 また多彩なパンチを有しており、テクニック的評価も高い。これまでの戦績は36戦35勝(19KO)1敗。2011年に王座(当初は暫定王座)獲得以降、8度の防衛を果たしてきた強者だ。

 井岡は3月3日から和歌山でキャンプを張るなど、万全のコンディションを整えるべく始動している。そして、こう話す。
「目指すは、打って打たせないボクシング。王者のレベコが高い壁であることもわかっている。でも必ず乗り越える。そのために今日までやってきましたから」

 この一戦、私の予想はイーブンだ。どちらが勝つか微妙である。ただ王者交代の狭間を狙ってベルト獲りを果たそうとしなったことに井岡の心意気が感じられてうれしい。このあたりは先に3階級制覇をしている亀田興毅とは大きく異なる。

 注目される大舞台で井岡が3階級制覇を達成したならば、プロデビューから18戦目での快挙。これは、あのオーストラリアの名チャンピオン、ジェフ・フェネクの20戦目を上回る世界最短記録となる。

 ぜひとも井岡には3階級制覇を達成してもらいたい。さらに、その先に井上尚弥(大橋、WBO世界スーパーフライ級王者)とのスーパーファイトが見てみたい。夢は、さらに広がる。

近藤隆夫(こんどう・たかお)プロフィール>
1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌を はじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自 転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイ シー一族の真実~すべては敬愛するエリオのために~』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー~小林繁物語~』(竹書房)『キミはもっと速く走れる!』 『ジャッキー・ロビンソン ~人種差別をのりこえたメジャーリーガー~』『キミも速く走れる!―ヒミツの特訓』(いずれも汐文社)ほか多数。最新刊は『忘 れ難きボクシング名勝負100 昭和編』(日刊スポーツグラフ)。
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