特別レポート 阪神大震災から20年名将・仰木監督の死から10年 プロ野球オリックス・バファローズ男たちの「約束」

——優勝の準備はできた
週刊現代 プロフィール

昨年10月2日。オリックスは、勝てば18年ぶりのリーグ優勝へ望みがつながるソフトバンクとの決戦で、延長戦の末、サヨナラ負け。目の前で胴上げされる屈辱にまみれた。昨季の最終戦となった日本ハムとのCS第3戦では、西が先発したが、チームは敗れ、悔しさを味わった。

「震災当時、僕はまだ4歳でしたが、当時の揺れはよく覚えています。高速道路で半分宙に浮いていたバス、すごい勢いで街を焼く炎の映像もこわかった。そんな被災地でオリックスが頑張り、イチローさんが練習で背面キャッチしている姿は格好よかった。今、その球団にいることに縁を感じます」(西)

ファンや裏方とともに戦う

昨季、130試合に出場し、24本塁打を放った左の大砲・T-岡田は、目を血走らせてバットを振る日々だ。

「チームも僕も、去年の敗戦は受け入れられなかった。悔しさは今年につなげないと意味がない。震災から20年、と思って見るファンも多い。いろんな要素が重なっている大事な1年です」

オフに食事制限をして昨季より2㎏減の体重96㎏でキャンプイン。全体練習がはじまる約1時間半前から、ティー打撃などで汗を流す。

「こちらが何か言うわけではないのに、自然に競争が生まれている」

小川は、チームが20年前と似た雰囲気になってきたことに目を細める。

昨年12月、選手会主催の納会に、ほっともっとフィールド神戸のグラウンドキーパー、大場秀氏ら裏方スタッフが初めて招待された。同氏は前出の竹田氏から直接仕事と魂を受け継いだ男だ。選手と一緒にゴルフを楽しみ、有馬温泉につかった。

「普段は選手と話すことはないし、畏れ多かったけど、嬉しかった。絶対に優勝したい、という強い思いは僕ら裏方も同じ。少しでもお手伝いできるよう、今年も自分の仕事をしっかりしたい」(大場氏)

優勝の準備はできた。監督、コーチ、選手の結束は固い。ファン、裏方スタッフの思いも背負うオリックス・バファローズナインは今年、「約束」を果たすために戦う。

「週刊現代」2015年3月7日号より


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