トヨタの成功、ソニーの失敗、そしてアップルとグーグルの躍進。企業の成功と失敗の背景には「タレント」を生かす人材戦略があった!『『タレント」の時代』著者・酒井崇男氏インタビュー

酒井 崇男 プロフィール

アメリカはものつくりで日本に負けた1970年代後半から80年代に、日本のものつくりを徹底して研究しました。そしてその研究成果を実際に使ってシステムにして成功しているのがアップルであり、グーグルだというわけです。

もっとも彼ら自身は、「トヨタに学んだ」とは言わないと思いますけれど(笑)。

Q そうすると、日本の企業が元気になるキーワードもやはり「タレントを生かす仕組み」にあるというわけですね。

酒井 ええ、日本はやはり優秀な人は多いと感じます。優れた設計情報やノウハウをつくれるようなタレント人材は日本にもたくさんいるんです。今回特に取り上げた製品開発以外の分野でもそれは変わりません。

しかしいくら優秀な人でも企業に入ってずっと価値創造と結びつかないような仕事ばかりしていると、ダメになってしまいます。素質は良くても意味のある仕事をしてきていない人は10年も経てば使いものにならなくなってしまいます。

結局「仕事が人を育てる」わけです。だから「タレントを生かす仕組み」を理解していただいて是非、いろいろな企業で導入してもらいたいと思います。

酒井崇男(さかい たかお)/
1973年愛知県岡崎市生まれ 東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科修了。大手通信会社研究所勤務を経て独立し、人事・組織関係のコンサルティング。主にグローバル企業・ベンチャー企業のコア組織の構築、タレント・マネジメントに携わっている。