ネットではなんと1本30万円! マッサンが作った最高のウイスキー「昴」をご存知か 手に入らない!

週刊現代 プロフィール

そんな北海道への恩返しとして、ニッカが『昴』という名のウイスキーを作っていたことをご存知だろうか—。

「『昴』は、竹鶴政孝の生誕100周年とニッカ創業60周年を記念して造られた北海道限定の商品です。

原材料はニッカのおいしさの原点である『スーパーニッカ』をベースに、余市蒸溜所の原酒をふんだんに使用し、創業時そのままの伝統的手法を用い、竹鶴の思いが詰まったウイスキーを目指して作りました。

販売期間は1994年から2004年。累計の出荷本数は不明ですが、限定商品なので多くは製造していません」(ニッカウヰスキー広報部)

『昴』はブレンデッドウイスキーで、アルコール度43%、当時の販売価格はボトル1本あたり4380円だった。

『昴』というネーミングは、谷村新司の名曲『昴』から取られている。この曲は、ニッカのCMで使用されていたこともある。

『昴』の製造、販売を企画した元ニッカの社員で、現在はリカーズかめはた(酒類販売会社)の専務取締役を務める池内照和氏は、『昴』のコンセプトをこう語る。

「原材料から、ボトルデザイン、パッケージ資材、ラベルまですべて北海道産。ラベルに書かれている『昴』の文字も北海道在住の書家に書いてもらい、とにかく『メイドイン・北海道』にこだわりました」

しかも『昴』は飲食店中心の販売だったため、業務販売用のルートでしか流通しておらず、北海道内でさえ、店頭ではおいそれとお目にかかることはできなかった。それも希少価値を高めた要因となっている。

「基本的に飲食店用にしか販売しなかったのは、北海道のバーやスナックに行かないと味わえない『特別感』を大切にしたかったからなんです。少しでも多くの人に北海道の飲食店に足を運んでほしいという思いが『昴』には込められている。おかげ様で本州から来たお客さんにも勧めやすいと、店側の評判もよかったです」(前出の池内氏)

「在庫は一本もありません」

インターネットのオークションサイトで『昴』を横断検索してみると1件だけヒットした。値段は……なんとボトル1本、30万円!しかも出品はすでに終了してしまっている。

こうなると、どんな味なのかが気になる—。東京で『昴』を飲ませてくれる店がないか、都内のバーを調査した。

まず、南青山のニッカ本社ビルの地下1階にあり、ニッカの商品を数多くそろえるニッカブレンダーズ・バーに足を運んでみた。