【沿線革命019】  
乱立する羽田空港への新しいアクセス鉄道構想一覧

阿部等(交通コンサルタント)

東京モノレールの東京延伸構想

2002(平成14)年1月、JR東日本が東京モノレールを子会社化する直前に、新橋まで延伸する構想を発表したものの、具体化には至らなかった。

2009(平成21)年6月、浜松町の整備計画が発表された。現在の1面1線(ホーム1+線路1)を2面2線に拡張し、1時間当たりの最大運転本数を18本から24本に増やすもので、概算事業費は約260億円とされた。

そして、東京モノレールは8月19日の小委員会第4回(http://www.mlit.go.jp/common/001052936.pdf)にて東京延伸構想を説明・討議した。

浜松町から3km延伸し、事業費は約1,095億円、工期10年である。これまた、利用増による増収のみで投資を回収するのは無理だろう。

親会社と子会社の間で東京と羽田空港との間の輸送をどのように役割分担するのか、今後の動向が注目される。

浅草線を短絡する都心直結線構想

国交省 鉄道局が7月22日の小委員会第3回(http://www.mlit.go.jp/common/001049407.pdf)にて、東京都交通局・京成電鉄・京浜急行が9月5日の小委員会第5回(http://www.mlit.go.jp/common/001055315.pdf)にて説明・討議した。

羽田空港から成田空港まで、京浜急行・都営浅草線・京成電鉄・北総鉄道・成田スカイアクセス経由で線路がつながっているものの、直通の最速列車で1時間30分以上を要する。

最高速度160km/hのスカイライナーは京成上野-日暮里-成田空港の運行で、羽田空港-成田空港の直結ルートには運行されていない。

直通列車が経由する浅草線の泉岳寺-押上11.4kmに待避線がなく、中小駅を通過するエアポート快特が昼間20分おきに運行するものの、先行する普通に追い付きノロノロ運転となっている。

それを解消するため、泉岳寺-押上に大深度地下のシールドトンネルで新線を建設し、途中は新東京のみに停車させる。所要時間が、東京から羽田空港18分、成田空港37分、両空港間59分になるとしている。

建設費は4,000億円以上と見込まれ、今までに紹介した構想のいずれよりも高額となる。