【沿線革命016】 小田急線の複々線化を機に「千鳥停車」導入で通勤ラッシュ&遅延は解消する!

阿部等(交通コンサルタント)

複々線化完成への期待

こういった現実を一気に解消する大チャンスが3年後に訪れるのだ。

【沿線革命015】にて、小田急線は、最大の難工事区間である代々木上原-梅ヶ丘の複々線が2017(平成29)年度に使用開始されることを紹介した。2年後と書いたが、年度末とすると3年後となる。

JR宇都宮・高崎線が、上野東京ラインで東山手へ、湘南新宿ラインで西山手へ入るのと同じく、千代田線経由で東山手へ、本線経由で西山手へ入る。増発のネックとなる区間がなくなり、複々線としての完成形である。

1962(昭和37)年6月の都市交通審議会答申第6号に「喜多見方面より原宿、永田町、市ヶ谷、池ノ端及び日暮里の各方面を経て松戸方面に向かう路線」と記載されて以来、55年を経ての完成となる。区間は向ヶ丘遊園まで延伸され、最終1駅は暫定3線となり、千代田線は皇居の西側経由から東側経由へ変更された。

55年とは、大卒新入社員が23才で入社して78才となる年数である。それだけの間の先人達の苦労と努力に思いを馳せるなら、出来上がる線路を目一杯使わなければいけないとつくづく思う。

小田急電鉄も東京メトロも運行計画の概要すら発表していない中、鉄道のより良い未来を拓き、「住みたい街」を広げる議論が始まるきっかけとなることを願い、あくまでも私の個人的な提案を紹介する。

現行の朝ラッシュ上りダイヤのおさらい

ほぼ6分40秒=400秒サイクルで、1時間は9サイクルとなる。町田→新宿・千代田線の4サイクルの時刻表を示す。追い越しや接続が分かるよう、各駅とも時刻順となる表示方法である。各列車は、線を辿りながら縦に追って欲しい。

現行ダイヤの6分40秒×4サイクル(公開情報より独自に作成)

実際のダイヤは10秒刻みで作成されているが、市販時刻表やネットで公開されているのは、1分未満を切り捨てた全駅の発時刻と主要駅の着時刻のみである。そのため、表示は1分未満切り捨て、一部の着時刻は推定したものである。

1サイクル当たり急行・準急2本+各停1本の計3本で、1時間27本となり、新百合ヶ丘から同本数である。始発駅は表示した4サイクル以外も含めて明確な規則性はなく、小田原・藤沢・唐木田その他、千差万別である。

1サイクル当たり千代田線は2本で、急行・準急の2サイクルに1本が千代田線へ直通し、代々木上原始発が2サイクルに3本である。