大人気! 松岡修造の「笑われ力」に学ぼう 「打ち上げてごらん、心の花火を」エリート御曹司の言葉にファン急増中

週刊現代 プロフィール

ウインブルドンで試合の最中、松岡が何度も叫んでいた福田雅之助の有名な言葉がある。

「この一球は絶対無二の一球なり!」

松岡が言うとギャグに聞こえるが、当時は大真面目だった。

ウインブルドンから3年後の'98年、松岡は現役を引退、スポーツキャスターに転身する。

元テレビ朝日取締役で、スポーツ局長も務めた皇達也氏が語る。

「松岡さんのように、自分とは畑違いのスポーツの取材をきちんとできるスポーツ界出身のキャスターは稀です。彼は大の勉強家で、取材するスポーツを片っ端から一生懸命勉強する。『担当ディレクターより詳しい』と言われることがあるくらいです。

スポーツ選手が過去の肩書だけでキャスターを続けられるほど、テレビの世界は甘くはありません。そんな中、彼は自らの努力とキャラクターで評価を積み上げていき、結果、今の『報道ステーション』のキャスターの座を勝ち取ったのです」

元スポーツ選手がキャスターになると、過去の栄光にすがり、取材中でも「先輩風」を吹かすケースが往々にして見られる。

しかし松岡は違う。インタビュー相手には必ず「さん」「選手」をつけることが松岡の中でのルールだという。あくまで取材させてもらっている立場であることを忘れず、謙虚に相手と向き合う。そのうえで、アスリートの心の声を引き出してあげることこそが、最も目指すべき取材だというのだ。

子供アスリートを応援するバラエティ番組で、1年近く共演していた俳優のウエンツ瑛士が語る。

「修造さんは誰にでも分け隔てなく接するうえに、きちんと相手に伝わるようにモノを言う。共演者、スタッフ、小学生、ひいては視聴者に対しても変わらないんです。

自分がどう思われるかなんて少しも考えてなくて、本当に相手のことだけを考えているんです。どうやったら一番相手に伝わるのかということを真剣に考えた結果、ああいう面白い表情や動きになるんだと思います」

〈自我を捨てろ。雪ダルマになれ〉

雪ダルマは身動きひとつせず、じっとしている。誰かを楽しませるために、時には自我を捨て、雪ダルマになることも大切。たとえ笑われたって、相手が喜んでくれればそれでいいじゃないか。

常に相手のことを考える—。松岡のこの姿勢は、こんなエピソードにも表れている。