大人気! 松岡修造の「笑われ力」に学ぼう 「打ち上げてごらん、心の花火を」エリート御曹司の言葉にファン急増中

週刊現代 プロフィール

松岡本人も、かつて本誌にこう語っている。

「僕が真剣に話したり、一生懸命にやればやるほど、見ている人は笑っちゃう。でも、それが僕にとっては一番嬉しいことなんです。あ、応援できてるんだなって分かりますし。やっぱり根本的に人を笑わせるのが好きなんですよ。いつもあの人はこうやったら喜ぶだろうといったことを考えています。

ただ、僕は自分はすごくつまんない人間だと思っていますよ。趣味とか生き甲斐は全くないですから。あるとすれば、食べることと仕事をすること。ただ、僕にとって仕事は仕事ではなく、自分の好きなこと、やりたいこと。遊園地に行っているような感じで楽しんでいます」

表面は熱く、しかし内面はいたって真摯に、冷静に—それが松岡修造という男の正体だ。お客さんが楽しんでくれるなら、自分は笑われたって構わない。そんな松岡の「笑われ力」こそが、現在の人気の秘密なのだ。

松岡の家系には、日本の実業界の大物が名を連ねている。曾祖父は松岡汽船創業者の松岡潤吉と阪急東宝グループ創始者の小林一三。父の松岡功、兄の宏泰も社長で、母・葆子は宝塚歌劇団の星組男役スター。サントリー創業家の鳥井家も親戚筋にあたる。

現役時代の松岡を取材していたスポーツライターの矢内由美子氏が語る。

「ウインブルドンなどグランドスラム大会でのインタビューで、ご両親を『お父様、お母様』と呼んでいたのが印象的でした。松岡さんが26~27歳の頃です。『お母様がおにぎりを作ってくれて、それを食べてパワーがついたので、勝つことができました』というコメントに衝撃を受けたことを覚えています。どれだけバカをやっても一目置かれるのは、そんな本当の育ちの良さもあるのではないでしょうか」

努力は他人に見せない

こんなほほえましいエピソードもある。

「まだ若い頃、『沢口靖子さんと結婚したい』と、父親に言ったらしいんです。その頃、沢口靖子は父が社長だった東宝芸能の東宝シンデレラとして、看板女優になっていました。そうしたら、父が『お前はまだ彼女と結婚できるような器ではない。もっと自分を磨きなさい』と諭したそうです。親子の関係性が浮かんでくるようでしたね」(松岡をよく知るスポーツカメラマン)

ハイクラスの子女が集まる慶應幼稚舎に入学後、エスカレーターで慶應高校まで進んだ。しかし、ここで修造は、エリート慶應生のコースを捨て、単身、テニスの名門として知られる九州の柳川高校に編入した。

このときから、今につながる修造物語が始まる。本人も本誌にこう語っている。

「慶應生の頃は、僕もクールな一面がありました。『制服にスニーカーなんて履けない。革靴じゃないと渋谷、歩けねえよ』とか(笑)。でも、柳川高校に行ったら体操着姿でデパートに行ってる人がいて……。ショックでしたね。でも、そうやって様々な価値観を学んだことがよかったのだと思います」