【沿線革命012】
「ゆりかもめ」延伸、湾岸新地下鉄の可能性は?

阿部等(交通コンサルタント)

ロープウェイを推奨するが現状では評価が低い

晴海通りに導入すべき交通システムとして、BRTも、ゆりかもめも、地下鉄も適切でないとして、私が推奨したいのはロープウェイだ。

2014(平成26)年4月、江東区の山崎孝明区長が汐留と豊洲を結ぶロープウェイ構想を持っていると報道され話題を呼んだ。【沿線革命011】にて、江東区『江東湾岸エリアにおけるオリンピック・パラリンピックまちづくり基本計画アウトライン』に盛り込まれたと紹介した。

その構想に関して、中央区議会でも何回か議論されたが、現時点では中央区は否定的である。また、湾岸部の情報を集めている人の間では有名な「マンション購入を真剣に考えるブログ」でも取り上げられ(http://wangantower.com/?p=7528)、否定的であるとともにそれに同調するコメントが多数集まっている。

江東区HPの「いただいた意見と回答」のページにて、ロープウェイ構想に関するものが現時点で7件(http://www.city.koto.lg.jp/pub/faq/faq_list.php?cid=31)あり、賛成3、反対3、中立1で、反対意見は痛烈である。

ロープウェイは実は優れもの

晴海通りに導入する新たな交通システムに関して、今回は「あれもダメ、これもダメ」とばかり書いたが、【沿線革命】は関係者を非難したり、単に評論することが目的ではない。現状の計画や構想を的確に把握した上で、建設的で実現可能な提案を重ねていく。

私も、交通を専門としながら江東区長のロープウェイ構想の報道当初はあまり関心を寄せていなかったが、調べてみるとロープウェイは実は優れものだと気付いた。読者の皆様にも、食わず嫌いとならずに良さを知ってもらいたいと願っている。

【沿線革命011】にて、ロープウェイに関して次回に詳しく紹介すると書いたが、今回は長くなってしまったので次回に改めて紹介する。

阿部等(あべ・ひとし)
1961年生まれ。東京大学 工学部 都市工学科卒。88年にJR東日本へ入社、保線部門を中心に鉄道の実務と研究開発に17年間従事。2005年に同社を退社し(株)ライトレールを創業、交通計画のコンサルティングに従事。著書『満員電車がなくなる日』。日経ビジネスオンライン「キーパーソンに聞く」が好評。FacebookTwitterにて実名で情報発信。交通や鉄道の未来を拓きたい方のために、交通ビジネス塾(http://www.LRT.co.jp/kbj/)を主催し、工学院大学オープンカレッジ鉄道講座(http://www.LRT.co.jp/kogakuin/)の事務局を務めている。
毎回、多数の方がツイッターその他で拡散下さり、ありがとうございます。
http://light-rail.blog.jp/archives/1014464871.htmlにて、読者の皆様の自由な質問や意見や情報をお受けしています。すべてのコメントに目を通した上で以降の執筆の参考としますので、お気軽に投稿下さい。「沿線革命」の実現には多くの方の知恵や熱意との化学反応が欠かせません。1月22日(木)の交通ビジネス塾(http://light-rail.blog.jp/archives/1016448641.html)は、読者の皆様とのリアルの場でのコミュニケーションも企図していますので、お気軽なご参加をお待ちしています。
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