エイズ治療薬、高速光ファイバー、MRI・・・青色LEDに続いてノーベル賞は今年も日本人の手に!

2015年まるごと完全予測 景気・株・円安・会社こう動く! その7
週刊現代 プロフィール

「この素材は炭素が円筒状に連なってできた物質です。同じ炭素で構成された物質である、フラーレンは'96年に化学賞を、グラフェンは'10年に物理学賞をそれぞれ受賞していますが、カーボンナノチューブは受賞していない。これはノーベル賞の七不思議の一つだと言われています」(前出・佐藤氏)

そのカーボンナノチューブを活かした研究で注目されているのは、東京大学教授の中村栄一氏(63歳)だ。

有機分子一つのサイズは1000万分の1mm程度しかない。そのため、観察には電子顕微鏡という特殊な装置を用いる必要があるのだが、分子は不安定で脆く、この装置でも観察は困難とされてきた。だが、中村氏は分子を先述のカーボンナノチューブの中に閉じ込めることで、実際に動いている分子の撮影に成功し、世界に衝撃を与えた。

他にも、炭素材料や太陽電池などでも大きな功績を挙げており、十分すぎる実績を持つため彼を推す声は多い。

世界をリードし続ける日本の科学者たち。秋のノーベル賞発表がいまから待ち遠しい。

「週刊現代」2015年1月17日・24日合併号より