買うべきもの、売るべきものを間違うな「ドル建て預金」「金」「国債」ほか、儲けたいならこうすべし!

2015年まるごと完全予測 景気・株・円安・会社こう動く! その4
週刊現代 プロフィール

一方、株を中心にして先進国や新興国にバランスよく投資するようなファンドはもっと値動きが大きい。例えば三井住友トラスト・アセットマネジメントの『世界経済インデックスファンド』や、三菱UFJ投信の『eMAXIS』シリーズの『バランス(8資産均等型)』、『バランス(波乗り型)』などが代表的な例です」

投資は初心者で、大きく資産を減らしたくないという向きは前者のファンドを選べばよい。多少元本割れする時期があったとしても、長期的に見て資産が増えればいいという考えの人は後者のファンドだろう。二つのタイプのファンドを組み合わせるのも手だ。

金は安全資産と言われてきたが、ここのところ金価格が下落している。今年のうちに、このトレンドが反転する可能性は低そうだ。

「金市場はしばらく厳しいでしょうね。米ドルが上がる時期は、金は下落基調になるからです。そもそも金価格は40年くらいの超ロングタームで上昇と下落をくり返します。'00年代に金価格が大きく上昇したので、次の上昇トレンドが来るのはかなり先の話になるでしょう。超長期投資をするなら買ってもいいかもしれませんが、そのあいだのインフレ率を勘案すれば、決して効率のいい投資ではありません」(前出の岡村氏)

アベノミクス以来、国内の不動産価格は上昇基調にあるが、不動産投資はどうだろう。不動産コンサルタントの長嶋修氏は「国内の不動産市場は基本的に頭打ちの状態」としながらも、次のように語る。

「不動産価格が上昇したり維持されたりするのは、都心部の一等地に位置するタワーマンションくらいでしょう。REIT(不動産投資信託)やファンド、そして海外からおカネが入ってくるような物件で、立地でいえば湾岸、都心5区あたり。また、意外に海外マネーが流入しやすいのが池袋や新宿。外国人からすると、知っている地名だとそれだけで安心するようです」

もっとも都心のタワーマンションを買うとなると軽く7000万~8000万円以上かかるので、現実的なのはREITを買うことだ。東京の不動産価格はロンドンやニューヨーク、香港、シンガポールなどと比べるとまだ割安感があり、上昇余地がある。

「ジャパンリアルエステイト投資法人など大手がやっている大きなファンドを買えば、それほど利回りは高くなくても手堅い運用ができるでしょう」(長嶋氏)

しかし、日本が人口減少、少子高齢化を迎えていることを考えれば、長期的に国内不動産が大きく上昇する可能性は低い。大きなリターンを狙いたいなら、海外に目を向けたほうがいい。

「いい国債」と「悪い国債」

「不動産価格にとっていちばん重要なのは人口動態です。その意味で、フィリピンの不動産市場は有望です。中国の人口はもうすぐ頭うちですし、タイも'20年くらいで頭打ち。しかしフィリピンだけは'50年になってもまだ衰えないのです。