買うべきもの、売るべきものを間違うな「ドル建て預金」「金」「国債」ほか、儲けたいならこうすべし!

2015年まるごと完全予測 景気・株・円安・会社こう動く! その4
週刊現代 プロフィール

「その他、個人投資家に人気のある豪ドルやニュージーランド・ドルといった通貨は、今後値下がりする可能性が高いでしょう。不動産バブルがはじけつつある中国向けの鉄鉱石や石炭の輸出が不透明だからです」(前出の山本氏)

豪ドルを持っている人は、一度米ドルに替えておくほうがいいかもしれない。原油を初めとした資源価格も下がり気味なので、これからオーストラリアなどの資源国への投資を始めるのはやめたほうがいい。

為替という意味では、やはり米ドルがいちばん確実な投資先のようだ。単に米ドル建ての預金を持つだけでなく、好調な米国景気の恩恵をより大きく受けたいなら、アメリカの市場に投資するのがいい。S&Sインベストメンツの岡村聡氏は語る。

「ここのところ、5年ぶりの原油安が続いていますが、その恩恵を一番受けているのが米経済です。日本では円安が続いているので、ガソリンが安くなったといってもたかが知れていますが、アメリカではガソリン価格はピーク時から半分くらいになっています。アメリカ人は一人あたりで日本人の4倍もの原油を消費するので、原油安の影響は非常に大きく、個人消費が好調なのです。消費増税で個人消費が冷え込んでしまった日本とは真逆の状況ですね」

今年の世界経済を牽引していく米国市場に投資するには、米国を代表する企業を集めた指数S&P500に連動する投資信託やETF(上場投資信託)を購入すればいい。例えば「SPDR S&P500」というETFは、東京証券取引所にも上場しているので、日本株を買うのとまったく同じ手軽さで米国市場全体に投資することができる。

「このように市場の指標に連動した金融商品をインデックス・ファンドと言います。日本の個人投資家が米国株の銘柄を選ぶのは非常に難しく、個別株の投資はリスクが高すぎます。でも市場全体に投資しておけば、安全確実に好調な米国経済の恩恵を受けられるのです。他にNYダウ30に連動したインデックス・ファンドもありますが、ダウ30にはアップルやフェイスブックのような人気銘柄が入っていないので、より幅広い銘柄を扱うS&P500がお勧めです」(岡村氏)

攻めか、守りかを決めろ

証券会社が扱う投資信託は無数のラインナップがあり、どれを購入すればいいかわからないという人も多いだろう。そういう人には、諸々のリスクを分散・軽減させるバランス型の投信がお勧めだ。楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子氏は語る。

「この10年ほどの金融技術の進歩のおかげで下方リスクをできるだけ下げる投信が出てきました。また新興国への投資も昔ほど手数料がかからなくなってきています。

バランス型ファンドといっても初心者向けに、なるべく値下がりしないようにリスクヘッジしたものから、ある程度積極的にリターンを狙いに行くものまであります。前者の例でいえば、DIAMアセットマネジメントが運用している『クルーズコントロール』や『投資のソムリエ』といった商品が代表的な例です。あまり値動きがないので、面白味はないかもしれませんが、放ったらかしにしていても安心なファンドです。