教育方針については夫婦で同じ方向性をもつか、または夫か妻のどちらかに任せる。中途半端な口出しはNGです

「灘→東大理III」の3兄弟を育てた母の家庭のルール【第1回】
佐藤 亮子

それは、練習中に帰ってきたお父さんの面倒を見るために

「ちょっと待ってね。お父さんにお茶を入れてくるから」

と言って子どもから目を離すのではなく、逆にお父さんが、

「お、頑張ってるな。お父さんがお茶でも入れようか」

と声をかける、というものです。

「ちょっと待ってね」の一時中断からまた再開するのは、集中力も切れてしまって時間ももったいない、という考えです。誰が帰ってきても、今やっていることから目を離させないのです。頑張っている子どもを置いていかない、という意味もあると思います。

主人も仕事でくたくたなので、声かけのセリフを一緒に考えました。

疲れている主人にそれを強いるのも少し心が痛みましたが、

「お父さん、子どもがいなかったら、パジャマに着替えてビールのんで、好きにできるかもしれない。けれど、それだと前と同じ生活でしょ? せっかく子どもがいるんだから、自分を変えるのもいいんじゃないかな」

と話をしたら、「なるほどなあ」と納得してくれました。

自分を変えていかないと、子育てで得られるものも得られなくなる。我慢することで得られるものがあるんだったら、それはトクだと思いますし、それに主人も納得してくれたのでわが家のスタイルが決まったのです。

ですから、主人は仕事から帰ってきたらまず麦茶や日本茶を入れて、「お、なんか今日は音が違うな」なんて言いながら、「はいどうぞ」と置いてくれました。

子育てを軸にした夫婦での共同作業も、なかなか楽しいですよ。

<以下、第2回へつづく> 

佐藤 亮子(さとう・りょうこ) 
奈良県在住。主婦。津田塾大学卒業後、大分県内の私立高校で英語教師として2年間教壇に立つ。その後結婚し、長男、次男、三男、長女の順で3男1女を出産。長男・次男・三男の3兄弟が全員、名門私立の灘中・高等学校に進学。3人それぞれが体育系のクラブに所属し青春を謳歌、ガリ勉とは無縁の学生生活を送る。高校では塾に通いつつも、高3の夏からようやく本格的な受験勉強を始めた。その後、3人とも日本最難関として有名な東京大学理科III類(通称「東大理III」)に合格。「灘&東大理III3兄弟」という快挙を達成する。その秀才を育てる子育てノウハウや家庭の教育方針などがメディアにも注目され、「女性自身」(光文社)「週刊朝日」(朝日新聞出版)などでインタビュー記事が掲載される。また、親御さん向けの講演なども行ったこともある。今、最も注目されるお母さんの一人。

佐藤亮子・著
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