【沿線革命007】
勝どき、晴海、豊洲・・・人が急増する湾岸部の「鉄道不足」の将来

阿部等(交通コンサルタント)

湾岸部は住む人が増える一方

この地域には既に多くのタワーマンションが林立する上に、建設・計画・構想中のものも多い。有明に建設される競技場のうち仮設となる自転車と体操の競技場は、大会終了後はマンション開発されることも考えられる。

判明しているだけで、選手村跡地を除き12,000戸以上のマンションが供給される見込みと言われている(日経専門4誌『東京大改造マップ2020』(日経BPムック))。

晴海の選手村跡地は約44万㎡(44ヘクタール)もの大規模開発であり、大会終了後は住宅団地となる。東京都は12月19日に「選手村 大会終了後における住宅棟のモデルプラン」を発表した(http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/12/20ocja00.htm)。

晴海の選手村は17,000人が滞在できるように整備され、大会終了後は住宅団地となる(東京都HPより)

14~17階建ての板状の住宅22棟と、大会後に建設される50階建ての超高層タワー2棟で約6,000戸となる。大会後には4階建ての商業棟も建設され、学校予定地も確保されている。都は今年度内に「事業協力者」を選定し、このモデルプランをベースに詳細検討を進めていく。

湾岸部は訪れる人も増える一方

2001(平成13)年3月に竣工した晴海トリトンスクエアは、公共用地を含めて約10万㎡(10ヘクタール)の敷地に延べ床面積が約60万㎡の大規模開発がされたものだ(http://www.ur-net.go.jp/toshisaisei/urbanr/pdf2/harumi.pdf)。元は公団住宅と中央区グラウンドその他だった。食・遊・住の3つの都市機能の調和を指向し、最高44階のオフィス4棟、最高50階の住宅7棟その他からなる。

2000(平成12)年12月に都営大江戸線が全通し勝どき駅も開業した。晴海トリトンスクエアへの入居と企業入室が進むに従い、周辺の開発とも相まって、勝どきの乗降人員は想定を大幅に上回り、2013(平成25)年度には1日平均90,601人に達し、大江戸線内では新宿・大門・六本木に次ぐ第4位となっている。

東京メトロ有楽町線の豊洲の近辺にも、多数のタワーマンションとともに高層オフィスタワーが建っている。

築地市場は2016(平成28)年11月に豊洲新市場へ移転し、23万㎡(23ヘクタール)から40万㎡(40ヘクタール)へ拡大される。就業者や業務来訪者は相当数が見込まれる。

築地市場は豊洲新市場へ移転する(2012.9.4中央区地域公共交通会議 第1回基幹的交通システム部会 検討資料より)