お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

最後のトピックスは前回も大反響だったエピローグだ。こちらもそのままに掲載されているのが、ここだけ人間の闇を描いた映画を見ているような気分になる。

実は読み進めると淡々と、あまりにあっけらかんと資産を増やす説明が続くので、うっかりサラリーマンが読めば「これまで何のためにがんばってきたのだ」と無力感にとらわれるかもしれない。それだけ金融リテラシーが無い人にとっては衝撃的だからだ。

筆者は「国家とは人生を最適設計するための道具にすぎない」と語る。確かにマネー・ルールの知識を持てば、搾取される側から離れることができるかもしれない。さらに「東日本大震災と福島の原発事故が起き、日本の社会が大きく変化したように見えても、じつは制度の歪みはほとんどそのまま温存されている」とも。

生きていく上での幸せの判断基準は、もちろん資産がすべてではないことは重々承知である。家族や友人と共に過ごす時間、なにより金を越えた信頼が大切ではないか。ただ資産が無いことで、その大切な人達ともトラブルを生み関係性が崩れる可能性もある。

資本を増やすルールは、言ってしまえばいたってシンプルで、リスクを取り市場に資本を投資し、リターンを得る行動をとるかどうかだ。最終的な判断は本人次第だが、最低限の投資に関する知識だけは本書で充分得ることができる。

『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

作者:橘 玲
出版社:幻冬舎

内容紹介
この本を読んで経済的独立を手にした人続出!!30万部を超えるベストセラーになった『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を12年ぶりに全面改訂。黄金の羽根はまだまだ拾える!

『ノンフィクションはこれを読め! 2014』HONZが選んだ100冊
作者:成毛 眞
出版社:中央公論新社
内容紹介:キルギスの誘拐婚から現代宇宙論まで、嫌われる勇気からヤクザなキリスト教史まで、世界の"今"を紐解く、ブックガイド!ノンフィクション書評サイトHONZ厳選の100冊。

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