[BCリーグ]
信濃・岡本克道監督「王、尾花両氏に見る指導者像」

スポーツコミュニケーションズ

根付かせたい勝ちへの“執着心”

 さて、信濃の監督としての最大の使命は、球団初の優勝以外にありません。では、どうしたら優勝することができるのか。私が重要視したいのは、「執着心」です。もちろん試合での勝利は大事ですが、その前に必要なのが「勝つ」ことへの執着心です。どういうことかというと、例えばピッチャーはマウンドに立てば、相手にはもちろん、自分にも勝たなければなりません。そして練習でも弱い自分に勝たなければならない時はたくさんあります。今の時期、長野県は雪が積もり、非常に寒い。そんな中でも、しっかりと練習することができるどうかは、自分に勝てるかどうかです。こうした「勝つ」ことへの執着心をひとりひとりに植え付けたいと思っています。その執着心の結果が、試合での勝利につながるはずです。

 また、選手全員に明確な役割を与えることも重要だと思っています。レギュラーだけでなく、代打や代走、そして守備要員なども勝利には欠かすことはできません。もちろん、投手陣には先発、中継ぎ、抑えという役割を固定していきたいと思っています。現在のところ、先発は既存の有斗(所沢商業高-東京国際大)、門中聡(松江商業高-鳥取キタロウズ-兵庫ブルーサンダーズ)の2人に加えて、3番手には斎藤研志郎(花巻高-道都大-トヨタ自動車東日本)を考えています。斎藤は、トライアウトでピッチングを見たのですが、非常にきれいなフォームをしており、スピードよりもキレとコントロールで勝負するという、理想のピッチャーでした。大学、社会人と経て、経験も豊富ですから、即戦力として期待しています。

 そして優勝するために最も大事なのは、チーム全員が目の前の1試合にどれだけ魂をこめて臨むか、です。そのためには練習から、常に実戦を意識することが重要です。キャッチボールからコントロールやフォームを意識し、バッティング練習でも一振り一振り、後悔のないよう、しっかりと振り抜く。こうした練習の時から実戦を想定してやっていく環境をつくっていきたいと思っています。そして球団、ファンの悲願である初優勝を達成し、信濃グランセローズの新たな歴史をつくりたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

岡本克道(おかもと・かつのり)>:信濃グランセローズ監督
1973年6月9日、大阪府生まれ。柳ヶ浦高(大分)時代には2度、甲子園に出場。東芝時代には日本選手権と都市対抗大会で優勝を経験した。97年にドラフト5位で福岡ダイエー(現ソフトバンク)に入団。1年目から抑えとして活躍し、19セーブをマークする。翌年には21セーブを挙げた。2003年には中継ぎで54試合に登板し、日本一に貢献する。06年に退団後、米国、台湾でプレーする。08年に四国・九州アイランドリーグ(現アイランドリーグplus)の長崎セインツ、09年には同香川オリーブガイナーズで投手コーチを務める。10年には横浜(現DeNA)の投手コーチに就任。15年シーズンより信濃グランセローズで指揮を執る。