起業に必要なのは「投資家だけ」ではない!

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より
〔PHOTO〕Thinkstock by gettyimages

アイデアの商品化は怖いほど難しい

【質問】 はじめまして。起業家としての経験はほとんどゼロの学生です。現在エンジニアを専攻しています。素晴らしいアイデアも、やる気と能力がある仲間もいるのですが、新しい製品を市場に出す資金がありません。私は若く、と経験がないので、潜在的な投資家は相手にしてくれそうにもありません。ベテランの投資家に、私たちのチームとアイデアを信用してもらうにはどうしたら良いでしょうか。
(オーストラリア、ジョーダン・グルーバー)

――ブランソン: 「ヴァージン」という社名を私と友人が思いついたのは、地下室を拠点にしていた15歳のときでした。わたしは自分たちのレコード事業に「スリップトディスク(ぎっくり腰、ディスク=レコード、椎間板)と名付けようと言い張っていましたが、仲間のひとりが、「ビジネスではオレたちはみな素人(=ヴァージン)だから、それを社名にしたら?」と言いだしたのです。

私たちの場合は、未経験であることがすごい利点だとあとで分かりました。仮にヴァージンという名前以外の無難な社名にしていたら、たとえば「ぎっくり腰ヘルスクラブ」や「ぎっくり腰マネー」といった名前の銀行業にまで、一生懸命取り組むことになったかどうかは疑わしいところです。

イノベーションと起業家精神は、初体験の分野に踏み込んでいく人々のエネルギーによってこそよく育ちます。新進気鋭の起業家には、人とは違うことを考える自由さがあります。それは潜在的協力者にはとても刺激的に見えるものです。しかしジョーダンさんもお気づきのように、新しいコンセプトの商品化は、時にはおそろしく難しいことなのです。

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