大西洋 第3回
「土日、ちょっと時間が空くとサロン・ド・シマジに顔を出すようこころがけています」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ ところで大西社長、これをみてください。

大西 何ですか? きれいなバッグですね。

シマジ 開けてみてください。

大西 これはすばらしい! 美しいパイプが7本並んでいます。

シマジ これは「マイ・ウィークリーパイプ・ケース」といいまして、いまサロン・ド・シマジの店頭で売っているスグレモノなんです。パイプ愛好家には垂涎のケースなんですよ。グロスヴァルトという革メーカーとわたしが組んで作った傑作なんですが、実はダンヒルの「ウィークリーパイプ」からヒントをもらいました。

ちょっと見てください、このように曜日が英語で記されています。ダンヒルのウィークリーパイプセットは中身が決まっていて換えることは出来ませんが、こちらは今週はどのパイプを並べようかと思案するところから始まるんです。

大西 あれ、サンデー、マンデー、サースデー、ウェンズデー、チューズデー、フライデー、サタデーになっていますね。これはシマジさん一流のジョークでこうしているんですか?

シマジ えっ!? それは誤植ですね。大きな間違いです。

セオ やっぱり大西社長は若いころから商品の検品をやっていらしたから、間違いを見抜く目が鋭いですね。

シマジ わたしとしたことが、まったく気がつきませんでした。お店に納品されたものが間違っていたら大変だ。早速バイヤーの成川に電話してみます。

大西 そんなに急がなくてもいいでしょう。

シマジ いえいえ、すでに店頭に陳列しているんです。こんな間違いがあっては格好悪いじゃないですか。

「もしもし、成川、シマジです。いま大西社長と対談中にマイ・ウィークリーパイプ・ケースの重大なミスを発見したんだ。悪いけど店頭に並んでいる商品のチューズデーとサースデーが入れ替わっていないかどうか、至急チェックしてみてくれ」

「なになに、そちらの商品は間違っていないんだね。よかった、ありがとう」

店頭の商品は間違っていなかったそうです。ああ、よかった!