2014.12.19

クラウドファンディングに必要なマーケティング志向とは? 100万円以上集めたNPOの先進事例に学ぶ3つのポイント

加藤 たけし

各団体が直面している課題に立ち向かう6ヵ月間のマーケティング研修「NPOマーケティングプログラム」

ちなみにこのフォーラムは、NPOサポートセンターとパナソニック株式会社、そして多摩大学総合研究所が、NPOのマーケティング施策を6ヵ月間支援する「NPOマーケティングプログラム」の成果報告会を中心としたイベントである。成果報告会では、「NPOマーケティングプログラム2014」に参加した5団体が、数々の失敗を糧に試行錯誤してきた6ヵ月間の取り組み、実施したマーケティング施策、そして6ヵ月で得た気づき等を発表した。

新規事業開発、法人営業、NPO支援のマネタイズなど、それぞれが直面している課題に立ち向かった5団体の発表から伝わってきたのは、6ヵ月間のマーケティング研修によって、具体的な成果が出てきているということ。各団体がマーケティング施策によって成果を出しているという事実が、 "NPOマーケティングで「最高の成果」を生み出す組織へ" というコンセプトを持つこのプログラム自体の大きな成果と言えるだろう。

これまでに約60団体が卒業したこのプログラムは今年で7年目となり、今回の「NPOマーケティングフォーラム2014」にも、NPOの事務局長、スタッフ、プロボノやボランティアをはじめ、NPOに何らかの形でかかわる参加者が集まった。「NPO」×「マーケティング」というテーマでこれだけ多くの参加者が集ったということからも、その盛り上がりが伺えるだろう。

また私自身、2013年の「NPOマーケティングプログラム」のコンサルタントとして、2014年は6ヵ月の集大成とも言えるこのフォーラムのモデレーターとしてかかわらせてもらったが、改めて感じたことがある。NPOにかかわる個人がマーケティングの力を身につけ、そのノウハウを個人のスキルに留まらせず、組織全体で共有し、NPOとして全員でマーケティングに取り組んでいくことができれば、多くのNPOが抱えるさまざまな課題を自力で解決するために大きく前進できるということだ。

「NPO」×「マーケティング」というテーマを、これからもみなさんと一緒に盛り上げていきたい。  

加藤たけし
ソーシャルメディアのビジネス活用コンサルティングを手がける株式会社ループス・コミュニケーションズ在籍。本業外でもソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)、「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション、東京ソーシャルシフトの会などの活動に取り組むとともに、NPO、地域活性、コミュニティデザイン、新しいワークスタイルに関連する講演や執筆をおこなっている。NPOマーケティングプログラムコンサルタント(2013年)。 http://atcafe-media.com/takeshi_kato/

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