共同経営者と意見が合わないとき、どうするか?

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より
〔PHOTO〕gettyimages by Thinkstock

イエスマンだけの組織は成功し難い

【質問】 共同経営者と意見が合わない時にはどうやっていけばいいのか、アドバイスしていただけないでしょうか?(ベルマ・ガナシーニ)

――ブランソン: ビジネスも人生と同じで、誰とでも仲良くなれるわけではありません。相手の意見を歓迎する姿勢で、発生する相違に対処し、仕事のうえでの長期的な関係を築いていくことが極めて大事なのです。

私は、およそ50年間のビジネス生活のなかで、事業が成功するか否かは、戦略や方向性について健全な話し合いがおこなわれるかどうかにかかっているということを学びました。ですから職場の同僚には、グループの計画が意に沿わない時は異議を申し立てるようにと勧めています。

「同じ釜の飯を分け合った仲間はいつまでも別れない」という古いことわざがありますが、これはビジネスにおける意見の相違にも当てはまります。異論をぶつけ合うチームは、ともに成功するチームでもあるのです。

経営陣は調和を尊重すべきだ、と考えるリーダーにはこれは良くない助言に聞こえるかもしれませんが、私はそう思いません。もちろん上級管理職や共同創業者と常に仲たがいをするわけにはいきません。しかし時折議論をすることは、お互いのためになり、チームの集中力を高めることにつながります。

ヴァージンの経営会議でも、投資先の決定や活動の方向性について、常に速やかに同意を得たわけではありません。たとえば1999年、私の会社のすべての経営陣がヴァージン・ブルー航空(現ヴァージン・オーストラリア航空)の起ち上げに反対でした。

しかし、私や新事業を支持する者たちは、この計画を前に進めようと懸命に戦いました。この新航空会社は非常に価値のある事業に成長すると強く感じていたからです。結果的にはその直感が当たりました。(一方でヴァージン・メガストアーズは、私と同僚が望むよりも数年長く営業を続けました。これについては、経営陣たちの考えのほうが正しかったとわかりました)。

長期的に見て、意見が違うことや議論を唱えることは健康的であり、企業のトップがイエスマンに囲まれて威張り散らしている組織は、成功の見込みも少ないのです。私自身は常に、会社で多用な技能を発揮し、自分と違う考えを持つ同僚を周りに置いてきました。

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