[BCリーグ]
武蔵・星野おさむ監督「選手に伝えたい“なぜ、ここで野球ができるのか”」

スポーツコミュニケーションズ

一枚岩になれるチームづくり

 さて、新規球団ということで、心強いのはやはり、BCリーグの経験者です。なかでも投手では篠田朗樹(春日部共栄高-武蔵大-信濃グランセローズ)、野手では安田権守(早稲田実業高-早稲田大-TOKYO METS-群馬ダイヤモンドペガサス))の2人は、実績を残しているだけに、チームを牽引してくれるだろうと期待しています。

 篠田は、おそらく来季への思いは人一倍強いのではないかと思います。26歳という年齢を考えても、本人も最後のチャンスと考えているのではないでしょうか。その最後のチャンスを地元球団でつかもうと、新たな気持ちで移籍してきたはずですから、それに私たち指導者も応えられるようにしたいと思っています。

 一方、安田は21歳と若い。確かに今季はリーグ3位の打率3割5分1厘をマークするなど、群馬の主戦として活躍し、それなりに高い評価も得たと思います。しかし、それでもNPBに指名されなかったということは、まだ何か足りない部分があるからだと思うのです。ですから、まっさらな気持ちで、一から出直すくらいの意気込みでやってもらいたいと思っています。

 11月26日には、石井義人打撃コーチの就任が発表されました。私は彼のことを横浜時代から見てきましたが、しっかりとした技術をもった選手でした。横浜時代は、石井琢朗や進藤達哉、ロバート・ローズという不動の内野陣の中に、なかなか割って入ることができない状態でしたが、その苦労が埼玉西武に移籍後、ようやく実を結びました。彼にとってはとてもいい経験だったと思います。私にはない部分も数多く持っていると思いますので、お互いに学び合えたらいいなと思っています。

 チーム全体では、同じ目標を持って、同じ方向に進めるようにしていきたいと思っています。チームの目標をどこに置くかということよりも、チームが一枚岩になれること、これがチームづくりには最も大事なことです。新規参入の1年目、チームの目標をどこに置くのかは、これから球団で話し合っていきたいと思いますが、みんなが同じ方向に向かっていけるようにしていきたいですね。そして、新しいチームですから、ひたむきにボールを追っている、初々しさを前面に出していけたらと思っています。

星野おさむ(ほしの・おさむ)>:武蔵ヒートベアーズ監督
1970年5月4日、埼玉県生まれ。県立福岡高を経て、89年ドラフト外で阪神に入団した。2002年には大阪近鉄に移籍し、05年には近鉄とオリックスが合併したことによる選手分配ドラフトで東北楽天に移籍。その年限りで現役を引退した。06年から楽天のコーチを務める。11年より四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツで指揮を執る。2年目の12年後期には球団4年ぶりとなる優勝に導いた。13年12月より、武蔵ヒートベアーズの創設に携わり、15年からは初代監督を務める。