大ブームの「食事法」その効果と落とし穴 医師2人が誌上大激論!「一日1食派」vs.「一日5食派」長生きするのはどっちだ

週刊現代 プロフィール

林田 '12年にイギリスの研究所が世界中2000人以上の食生活を比較したところ、同じ総摂取カロリーでも一日6回以上食べている人のほうが痩せていると結果がでました。さらに別の機関が調べたところ、7食が最も痩せることが分かったんです。

南雲 7食ですか。そんなに食べるのは無理だし、カロリーのコントロールができず食べ過ぎてしまうでしょう。

林田 そうですね。だから、一日5食、という結論に至ったのです。

南雲 しかし、海外セレブはともかく、実際に暮らしている人々が実践できないような食事法は机上の空論でしかない。素人がやるとカロリーを過剰摂取して、逆に肥満になる可能性が高いと思います。

林田 南雲さんは一日1食以外、まったく何も口にしないのですか?

南雲 いえ、机にはナッツ類などのつまみを置いて、いつもつまんでいますよ。

林田 他にはどんなものをつまんでいるのですか。

南雲 ビーフジャーキーやハム、豆類、裂きイカ、イリコやチーズなどは好きなときに食べています。水分はごぼう茶を飲むようにしていますね。

林田 なるほど、そうやって極端な空腹感をコントロールしているのですね。

南雲 これらの食材は筋肉にはなりますが、いくら食べても脂肪にはならないですから。解釈の問題ですが、糖質を摂らないので、これは食事ではないのです。

林田 いずれにしても、これまでの食事に対する常識を覆す必要があるのかもしれませんね。一日3食でなくてはダメだとか、毎回、主食を食べないといけないとか。そういったものにとらわれる必要はないという意味では、1食も5食も共通の問題提起をしている。

南雲 そうですね。長生きの秘訣は、何よりも肥満を避けること。過剰なカロリー摂取が身体に悪いことは間違いない。

林田 それには賛成です。理想を言えば、果物や野菜などの血糖値が上がりにくい食品を多めに食べると良いでしょう。あと、寝る2時間前以降の食事もオススメしません。

南雲 人間から食の楽しみを奪うのは酷なことです。私の1食論ならば、回数は1回だけどそのときは何を食べても良いよということになる。私はやはり、一日1食のほうが、現実的に優れていると思っています。

林田 食事というのは健康はもちろん、寿命にも直結すること。1食か5食、必ずどちらかを選べということではなく、まず、現在の食生活でいいのか、検証してみる姿勢が大切なのだと思います。

なぐも・よしのり/'55年生まれ。乳房専門のナグモクリニック総院長。コメンテータとしてTVにも出演。著書に『50歳を超えても30代に見える生き方』など
はやしだ・やすたか/'72年生まれ。医学博士・眼科専門医。抗加齢医療を行うRサイエンスクリニック広尾副院長。自身も食事療法などに精通・実践している