スクープ これは大噴火の前兆なのか 箱根山から「不気味な煙」が噴き出した!本誌記者が目撃、専門家も驚いた

週刊現代 プロフィール

さらに西日本に目を転じると、長野のM6級地震前と似た地震活動が、琵琶湖周辺で始まっているという。

「京都から琵琶湖周辺、徳島から和歌山のあたり、そして愛知県を結ぶ三角形の地域での地震活動が活発になっています。これは南海トラフ巨大地震の前に活発化すると考えられる内陸地震の動きと合致します。

広島から九州南東沖、沖縄にかけての直線状の地域でも火山活動、地震活動がここ数ヵ月で活発になっていて、阿蘇山の噴火もその一環だろうと思います」

東から東日本を押しこむ3・11以降の力。そして南海トラフ巨大地震の原因となる、西日本を南から北に押し上げる力。その力がぶつかりあう「折れ目」の部分に、今回地震のあった長野や富士山、箱根山が位置する。東日本、西日本、双方の影響を受け、活動はますます活発になっていると考えられるのだ。

琉球大学の木村政昭名誉教授は、箱根の大噴火を警戒する上で次に注目すべきは、低周波地震だと話す。

「通常、岩石が割れて起こる地震の波は高周波ですが、マグマがぬるりと動くときに起こる地震は低周波です。先日の御嶽山の噴火のあとデータを確認したら、やはり低周波地震が記録されていました。富士山でもやはり低周波地震が記録されていて、私は非常に気になっている。箱根山でもマグマの活動があれば、この現象が起こってくるでしょう」

私たちは普段、地震や火山噴火につながる地殻変動を目にすることなどほとんどない。だが、いま箱根に行けば、もうもうと噴気をあげる、新しい噴気孔がある。日本列島の大変動期はまだつづいている。いざというとき、冷静に対処するためにも、この現実に目をつむってはならないだろう。

「週刊現代」2014年12月13日号より