[アイランドリーグ]
高知・梶田宙球団社長「10年プレーした場所へ恩返しを」

スポーツコミュニケーションズ

食事環境の充実を

 それでも野球を続けるモチベーションを与えていただいたのは、やはりファンの存在です。観に来ていただいたファンの方に少しでも楽しんでもらおう。その思いから、試合中の全力プレーは当然ながら、グラウンド以外のファンサービスも始めました。

 それが「CHU-CHU CAFE」です。僕がコーヒー好きということもあり、球団の方と「球場にカフェをつくろう」とアイデアを出し合いました。店名は僕のニックネーム(チュウ=宙)からとったものです。スポンサーのご協力もいただいて、ずっと続けてきただけに、これは来季以降も継続しようと考えています。僕も店員としてお手伝いできますから、さらにバージョンアップさせるかもしれません(笑)。

 球団社長としての目標は3つあります。ひとつは独立リーグ日本一、2つ目はNPB選手の輩出、3つ目は経営の黒字化。これらは武政重和前社長から引き継いだテーマです。

 独立リーグ日本一とNPB選手の輩出に関しては、弘田澄男監督をはじめコーチ陣の方針を最大限サポートしたいと思っています。現場の意向を踏まえて外国人も含めた戦力を揃え、選手がなるべく野球に打ち込める環境整備をするのが僕たちフロントの役割です。

 真っ先に改善したいのは選手の食事環境の充実です。現在、選手は佐川町から宿舎を提供してもらっています。しかし、宿舎内には食堂がなく、選手は自炊をするか、近くのお弁当屋やラーメン屋に行って食べているのが実情です。体が資本の若い選手たちにとって、必ずしも好ましいとは言えません。どこかの食堂や飲食業の方と提携し、栄養バランスの整った食事が宿舎でとれる方法を探し出したいと思っています。

 経営に関しては勉強中ですが、黒字化には、まずお客さんを呼ぶことが第一だと感じています。そのためには、まず、こちらから地元の皆さんのところへ足を運ぶことが大切です。

 たとえば野球教室。10年間、高知の各地で野球教室をしましたが、その子どもたちが試合を観に来てくれるケースが多くありました。子どもたちが大勢集まれば、それにつられて保護者の方やおじいちゃん、おばあちゃんも球場を訪れるようになるでしょう。

 僕もこれから時間の許す限り、県内各地を訪れ、野球を通じて地元の方と交流を深めるつもりです。選手が練習、試合で忙しくても、僕ひとりで出向いて教室が開ける点は、元選手の強みだととらえています。