新しい民主主義のプラットフォームづくりを目指して---公共性を高めるスマートニュースの挑戦

佐藤 慶一 プロフィール

「クリスマス特集」「HARAJUKU」チャンネルで女性ユーザー増加へ

マーケティングディレクター 松岡洋平氏

新企画や新チャンネルは次々と続く。マーケティングディレクターを務める松岡洋平氏が発表した。スマートニュースのチャンネルプラスにはすでに60以上の媒体がある。登録者数はもうすぐ1300万に届き、チャンネル平均20万人の登録があるという。

特集については、これまで2014年ソチ冬期オリンピックと2014FIFAワールドカップという2つを実施。前者は期間中、1400万PV、後者は2400万PVを記録した。今後の企画として、12月2日から「クリスマス特集」、12月下旬からは読売新聞、報知新聞、日本テレビ3社の協力を受けて「第91回箱根駅伝特集」、2015年2月中旬には東京マラソン財団協力のもと「東京マラソン2015特集」を実施する。東京マラソンでは、1万人以上が来場する東京マラソンEXPOの情報なども提供するとともに、3.6万人のランナー、1万人を超えるボランティア、160万人を超える観衆に対して情報提供をおこなう。

チャンネルについてはビジネス、ライフスタイル、スポーツ、エンタメ、報道という5点に注力。印象的だったのは、「EXILE  TRIBE」チャンネル(株式会社LDHが協力)と「HARAJUKU」チャンネル(ASOBISYSTEMが協力、12月下旬開設)だ。スマートニュースとしては多くの人に届ける、マスへのリーチを念頭に置いているため、女性とエンタメにも大きく踏み出した。

また、「ぐるなび」チャンネルでライフスタイルを強化し、報道については「テレ朝news」チャンネルを開設、「日テレNEWS24」チャンネルも計画中だ。全国紙や通信社、民放テレビ局と良好な関係を築くことで、ユーザーからの信頼感の醸成にもつながる。スマートニュースはコンテンツ制作に手を付けることはない。しかし、特集に向けて媒体に声がけをして、編成を手がける。ニュースをただ集めるだけでなく、媒体社にデータを参考にしてもらうことで、ニュースをつくる部分にも間接的にアプローチする。

注目があつまったスマートニュースの事業戦略。その世界展開には、約1.5億人のユーザーを抱えるソーシャルマガジン「Flipboard(フリップボード)」など先行するプレイヤーが立ちはだかる。しかし、世界を見渡しても、ここまでメディアコミュニティへの還元、社会に対する貢献を掲げるニュースアプリはない。スマートニュースの挑戦が、メディア業界の危機を黄金期に変えてくれるのかもしれない。

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