[虎四ミーティング~限界への挑戦記~]
田淵幸一さん(野球解説者)<後編>「ONという高い山」

スポーツコミュニケーションズ

求む、和製スラッガー

二宮: さて今回、召し上がっていただいた『炭火豚丼』はいかがでしたか。
田淵: 私はどちらかというと肉派。豚も牛も大好きなんです。それに甘いタレを使ったどんぶりは昔から好きだった。白髪ネギと甘いタレとのマッチングが絶妙だと感じました。

二宮: この味付けはストライクだと?
田淵: 好みはあると思いますが、豚は甘くした方が、おいしさを引き立たせる。さしずめ豚と甘いタレは、お互いを生かす名バッテリーのようなものですかね。

二宮: 現在は評論家活動に戻っていますが、もう一度、ユニホームを着たいとの思いは?
田淵: やりたくないとは言いませんが、気力、体力が伴わないね。そういう気持ちがないのに教えたら、選手が可哀そう。阪神や楽天の時などは、ワクワクしながらやっていましたが、私は信頼関係を築くのに最低3年はかかると思っています。3年目にして、選手はやっと腹を割ってしゃべってくれるとね。

二宮: 現在の球界では、田淵さんのような和製大砲や強打のキャッチャーが少ない。
田淵: その点は私も気になっています。毎年、ホームラン王争いの中心は外国人ばかり。日本人ではおかわり君(中村剛也)、中田(翔)ぐらいでしょうね。キャッチャーでクリーンアップを打てる選手も少なく、ほとんどの打順が8番か9番。球場が広くなったとはいえ、打つコツや飛ばすコツさえ習得すれば、ホームランを打つことは不可能ではないはずです。力を入れて振るのは誰にだってできる。ムダな力を抜きながらインパクトの瞬間だけ100%集中させる。たとえば、おかわり君の構えは、力が入っていませんよね。

二宮: 確かに軽く打っているように見えますね。
田淵: 中田はまだ力み過ぎる。今の選手はトレーニング方法がマシンばかりでしょ。大相撲の逸ノ城は、子供の頃に水汲みや薪割りをやって、自然にインナーマッスルが鍛えられたそうです。それが自然体じゃないですか。ウエイトトレーニングは常にやることじゃない。

二宮: 王さんも「機械で鍛えたことはない」と言っていました。
田淵: 腕力で打っているわけではないんです。だから王さんは、腕相撲は強くない。私も弱かった。懸垂も1、2回やれば終わり。腕立て伏せも5回できればいい方でしたよ。大事なのは二の腕と手首なんです。インパクトの瞬間、いかにボールを運べるか。単純にお相撲さんやプロレスラーにバッティングさせたからといって、打球は遠くへ飛ぶわけではない。昔、ある力士を場所中に甲子園球場で打たせたことがありました。現役バリバリの関取だったのですが、5球目でブチッといったんです。ヒザを壊して休場しちゃいましたよ。

二宮: もし、生まれ変わって野球をやるとしたら、もう一度、キャッチャーを選びますか。
田淵: いやぁ、あんな苦しいところはやらない。今度はバッティング一本で勝負したいですね(笑)。

(おわり)

田淵幸一(たぶち・こういち)
1946年9月24日、東京都生まれ。法政一高から法政大に進学し、当時の東京六大学記録となる22本塁打を放つ。69年、ドラフト1位で阪神に入団。1年目に新人王を獲得し、強肩強打のキャッチャーとして活躍した。75年には43本塁打を記録し、本塁打王に輝く。その後、西武に移籍すると82年、83年のリーグ優勝、日本一の連覇に貢献。84年限りで現役を引退。プロ通算16年間の成績は打率2割6分、474本塁打、1135打点。ベストナイン5度、ダイヤモンドグラブ賞2度。引退後は福岡ダイエーで監督、北京五輪の日本代表や阪神、東北楽天でコーチを務めた。

☆対談ダイジェスト動画☆

 ☆本日の対談で食べた商品☆
「炭火豚丼(とんどん)」


 9月10日より発売致しました、すき家の「炭火豚丼」は、炭火で香ばしく焼き上げた食べごたえのある豚肩ロースを、すき家特製の甘だれで仕上げ、 ご飯の上にのせました。ほどよい辛みのあるシャキシャキとした食感の白髪ねぎをたっぷりとトッピングすることで、最後まで飽きないおいしさになっていま す。お好みで山椒をふりかけるとまた違った味わいもお楽しみいただけます。
 すき家の新商品、「炭火豚丼」をぜひお試しください。

※こちらの商品はお持ち帰りもできます。
※山椒の小袋も一緒にご提供します。

すき家 虎ノ門四丁目店
東京都港区虎ノ門四丁目1番19号


(店舗写真:守谷欣史)
すき家が世界展開にむけてつくったモデル店舗。2階建てで吹き抜けの店内は従来の牛丼チェーンにはない解放感にあふれています。おひとり様でもグループでも食事が楽しめる店舗です。

(対談写真:金澤智康、構成:杉浦泰介)

協力:すき家本部