二宮寿朗「遠藤保仁が貫くマイペース」

二宮 寿朗 プロフィール

好調ガンバ、ベテランが引き上げたチーム力

 ガンバはベテランと若手が融合したチームだ。遠藤、今野泰幸、明神智和ら経験豊富な30代のプレーヤーがいる一方で、20代前半の宇佐美貴史、内田達也、大森晃太郎ら若い力の台頭が著しい。
 遠藤はキャプテンの立場ではあるが、本人いわく「あんまり言うタイプじゃない」。だがプロとしての姿勢、あり方を自ら示すことで若手に刺激を与えている。

 ナビスコ杯を制した後の取材エリア。チームとしてどんなところに成長を感じているかを尋ねると、いつもと変わらない表情で彼は言った。
「全員がチームのためにハードワークしたり、犠牲心を持ったりね、そういうところは間違いなく前と比べて大きくなっている。自分たちはJ2から這い上がってきて本来いるべきではないところに行ってしまったので、そういう悔しさというかね、反発心もあるとは思いますし、それがいい方向に結びついているのかなと。
 まあ、トニーニング中から上を目指すっていうのが出来ているし、それは(年齢の)上の選手が示していければ、下は勝手についてくると思う。そういう意味では僕らがそういう気持ちを持ちながらプレーすれば、より強固なグループになっていくんじゃないですかね。今日優勝したからすべて満足というわけではないし、まだまだ(自分の)サッカー人生は続くので、そういうところを思いながらやれば、よりいいチームになっていくんじゃないかなとは思います」

 遠藤たちベテランの妥協なき取り組みがチーム力を引き上げてきた。
 外的要因に左右されず、与えられた環境のなかでしっかりと成長を図っていくことができる。それこそが遠藤流のマイペース。日本代表にも復帰を果たし、ホンジュラス戦で6-0の勝利に貢献したその変わらない存在感はさすがである。

 J1は残り2節。奇跡の逆転優勝、そして初のMVP獲得を充実一途のベテランが虎視眈々と狙っている。

編集部からのお知らせ!