マンション選びの新常識 お宝マンションの選び方ーー予算ありきはもう古い「実質コスト」で選ぶマイホーム

沖有人(スタイルアクト社長)

マイホームの賃料はいくら?

さらに「実質コスト」ではもうひとつ、賃料が関係してきます。

「賃料? マイホームに住んでいれば家賃はいらないはずでは?」と思われるでしょう。 確かにそうなのですが、「家賃がいらない」ということは家計にとってはプラスに作用し、差し引きして考える必要があります。

自分たちが選ぶマイホームを、もし借りて住むとしたらいくらかかるかを考え(これを「想定家賃」と言います)、「実質コスト」ではその分を差し引くのです。

以上のような「実質コスト」という基準を無視したり、気づかないままマイホームを選んでいた人が、これまでは非常に多かったと思います。

これからの時代、マイホームを選ぶにあたっては、ぜひ「実質コスト」を検討してください。それは「将来いくらで売れるか」「(仮に)貸したら家賃はどれくらいか」を見極めることにほかなりません。

大事なことは将来売るときにあまり値下がりしないマイホームを選ぶことです。買ったときと同じくらいか、少しでも高く売れるマイホームを選ぶことができれば大成功です。 そういうマイホームであれば家計の負担は少なくて済み、将来の生活の変化や万が一のトラブルのときには、きっと強い味方になってくれます。

老後に備えて保険に入ったり、投資を始めたり、資格を取ったりする人もいますが、その前に、ぜひ人生最大の「買い物」であるマイホームを人生最高の「資産」にすることを目指しましょう。

私は大学卒業後、不動産マーケティング会社などを経て、1998年にアトラクターズ・ラボという会社を立ち上げました(2014年6月よりスタイルアクトに社名を変更)。住宅や不動産に関する国内最大級のデータベースをつくり上げ、不動産会社向けの調査・コンサルティングや資産家向けの相続対策・事業承継支援を行っています。

同時に、一般ユーザー向けに『住まいサーフィン』という分譲マンションに関する情報サイトを運営しています。現在は17万人の会員数を誇り、2000棟の新築マンションと160万戸の中古マンションの適正価格を公開するマンションのセカンドオピニオンサイトです。

最近は、東京を中心に都心部の地価や新築マンションの価格が大幅に上昇し、人生最高の「資産」となるマイホームを選ぶことがどんどん難しくなってきました。

そこで、これからの時代に相応しいマイホームの買い方、選び方を『マイホームを頼れる資産にする新常識』という1冊の本にまとめました。

最初にお話しした「実質コスト」など、私が主張しているマイホームの買い方、選び方は、そんなに難しいことではありません。すべては日本最大級の不動産ビッグデータに裏づけられたものです。

まず、その一端をお話しします。