[NBA]
杉浦大介「怪物が帰還したキャブズ、連覇目指すスパーズ」

~2014-15シーズン2大注目チーム~
スポーツコミュニケーションズ

スパーズ、初の連覇なるか

 本来ならば、新体制になったばかりのキャブズより、昨季王者のスパーズを真っ先に取り上げるべきなのだろう。しかし、去年のファイナルでレブロン率いるヒートを蹴散らしたロースターのほぼ全員が残ったスパーズは、良い意味で変化に乏しいチーム。過去17年連続でプレーオフに出場した安定感抜群の強豪は、今年も間違いなく上位進出を成し遂げるはずである。

今季限りでの引退の噂もあるダンカン。偉大なキャリアに”連覇”の勲章を加えられるか。Photo By Gemini Keez

 この黄金期を支えてきたのは、ティム・ダンカン、トニー・パーカー、マヌー・ジノビリの元祖“ビッグスリー”。2002-03シーズンからチームメートであり続けた3人は、これまで合計686試合を一緒にプレーしてきた。

 この数字は現役トリオとしてはもちろん最多で、史上3位の大記録である。3人で挙げた勝利数は504勝で、これはセルティックスのラリー・バード、ケビン・マクヘイル、ロバート・パリッシュのトリオに次いで史上2位。また、プレーオフで挙げた通算117勝はトリオのNBA記録でもある。

「毎年、ここまでになるんじゃないかと考えてきた。互いの存在に飽き飽きしてしまうんじゃないか、同じ練習の繰り返しや、私の演説にうんざりしてしまうんじゃないかなと思って来た。(しかし、そうならなかったことは)彼らの本質を示しているのだろう。一緒にプレーすることを楽しみ、毎年また戻ってきて、可能な限り最高のチームになろうと挑み続けているんだ」

リーグ最高の名匠ポポビッチ(左から2人目)を始め、聡明な首脳陣も鋼のような常勝チームを支える。Photo By Gemini Keez

 自前の“ビッグスリー”の息の長さを、普段は辛口のグレッグ・ポポビッチHCも賞讃している。新陳代謝の激しさが特徴のアメリカンスポーツにおいて、長きに渡って揺るぎないスパーズのケミストリーは驚異的としか言いようがない。