小峯隆生 第1回 「インチキじゃありません! 本当に筑波大学で教鞭を執っているんです!」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ おれは序文を書くために一度読んで、今回もう一度読み返したんだけど、とてもよく書けていた。タッチャン、これは正真正銘コミネ自身が書いたものですよ。いってみればこの本は、コミネの泣き笑い青春記です。

立木 そうか、5年もかかったのか。

シマジ 筆が遅いのは仕方ないですよ、文豪じゃないんだから。でもよく書けています。笑えて泣ける面白いノンフィクションです。おれは感心すると同時に感動したね。あのバカなコミネがここまで成長したのか、ってね。

コミネ ありがとうございます!

立木 でもシマジの処女作『甘い生活』はフェリーニからのかっぱらいで、コミネの『若者のすべて』はヴィスコンティからのかっぱらいだろう。師匠も師匠なら弟子も弟子っていうところだな。

コミネ たしかに2冊を並べて置くと親子みたいな本なんです。ブックデザイナーが鈴木成一先生というのも一緒なんですが、多分ですけど、鈴木先生には類似本と解釈されたかもしれませんね。

シマジ おれはコミネと一緒になって光栄だよ。

コミネ ぼくこそ光栄です。

立木 シマジはコミネをどこで拾ってきたの。

コミネ ちょっと待ってください、ぼくは犬じゃないんですよ。

シマジ たしかナカムラ・シンイチロウの紹介だったと思う。

コミネ そうです。内藤陳さんがやっていた新宿ゴールデン街の「深夜プラス1」のカウンターで、ナカムラさんの紹介でお会いしたのが最初です。

シマジ 「深夜プラス1」か。懐かしいねぇ。

コミネ だからこの本は「故・ナカムラ・シンイチロウさんに捧ぐ」と謳っているんです。ナカムラさんなくして今日のぼくはありません。本当はこの本をいナカムラさんにいの一番に読んでもらいたかったんです。

立木 そうか、おれはてっきりトモジがどこかで拾ってきたのかと思っていたよ。