小峯隆生 第1回 「インチキじゃありません! 本当に筑波大学で教鞭を執っているんです!」

島地 勝彦 プロフィール

コミネ 立木先生、ぼくの話を聞いてください。

立木 うん、その絶叫中継のことは思い出した。

コミネ そしたら前を歩く野坂先生が振り向いて苦笑しながらひと言、「プロレスじゃないんだからね」。その振り向きざまの野坂先生を立木先生が撮影して、週プレのモノクログラビアに掲載されたんです。

立木先生には「コミネ、もっとしゃべれ」っていわれるし、野坂先生には「もうしゃべるな」といわれるし、しまいには「お前、誰のいうことを聞いているんだ」と野坂先生に凄まれるし、ぼくは両先生に挟まれて苦闘の連続でした。

シマジ コミネは相変わらず元気がよくていいね。懐かしくなってきた。

コミネ そういえば思い出しました。「よし、コミネ、台になれ」と立木先生にいわれてぼくが「はい!」というと、先生は望遠レンズを装着したカメラをアシスタントから奪うように取り、ぼくを台にして先行する野坂先生の宣伝カーがカーブを曲がって行く様子を連射しましたよね。

立木 まったく覚えてないな。

『若者のすべて』
⇒立ち読みはこちら

コミネ 勘弁してくださいよ。そのとき「よし、コミネ、お前は台にすると役に立つな」とおっしゃったじゃないですか。

立木 そんなことがあったのか。全然覚えていない。

コミネ ぼくは地べたについた手が凍傷になるんじゃないかと心配したことを、昨日のことのように覚えていますよ。

立木 ところでコミネ、この本はお前が書いたのか、それとも優秀なゴーストライターに頼んだのか?

コミネ 勘弁してくださいって。これはぼくが5年もかけてコツコツ書いた作品です。