小峯隆生 第1回 「インチキじゃありません! 本当に筑波大学で教鞭を執っているんです!」

島地 勝彦 プロフィール

立木 コミネ、今日はアップでいくか、それとも引きでいくか?

コミネ 立木先生、勘弁してくださいよ。新潟のあのとき、土下座して謝ったじゃないですか。

立木 そうだったかな、忘れた。

コミネ ぼくがはじめて立木先生に会ったのは、野坂昭如先生が田中角栄を向こうに回して新潟の衆議院選挙に立ったときでした。『若者のすべて』にも詳しく書きましたが、このときの主役は立木先生でしたよ。

当時、メモが出来ないぼくはシマジさんから「テープレコーダーを持って行ってしゃべってこい」といわれていたんです。それでぼくは現場に行って、古舘伊知郎さんのプロレス実況の真似をしながら、野坂先生の後を必死で追っかけました。雪中で絶叫中継をしたんです。

「いま、野坂昭如が、一歩一歩、雪に覆われた新潟の山脈に近づいております。この山脈の向こうに角栄がいるのか? それとも前に立ちはだかる山々が角栄なのか? おーっと、いまチャレンジャー野坂は決意を新たに、また一歩を踏み出したぁー!!」

立木 そういえば、セオの姿がないね。セオはまだか。

シマジ 久し振りに名セリフが出たね。

ヒノ 立木先生、お久しぶりです。ヒノです。今日はセオの代理でわたしが参りました。

立木 ヒノ、セオはまた出張なのか。

ヒノ はい、そうです。

立木 あいつは出張部長だな。

ヒノ 本人に申し伝えておきます。