エボラ・パニック 日本上陸は目前「人類滅亡まで、あと100日」の最悪シナリオ徹底シミュレーション

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このシミュレーションによれば、10月の最終週から12月の第1週まで、毎週最低2都市で新たな二次感染が発生する。

二次感染が起きた場所からは三次感染が起こる。スペインの例を元に三次感染者が発生する割合を計算。危険地域内の大都市で、1人の二次感染者が日常生活で接触する人数を調べ、確率を調整した。すると、電車網の発達したパリやロンドンで11月下旬には週500人前後、12月下旬には週約2000人の新たな三次感染者が出ることになる。

ここからさらに四次感染、五次感染……の確率を計算し、二次感染者の海外渡航による感染拡大などを計算して感染者数を足し合わせると、その総数は爆発的に増加する。各時点の総感染者予想数が地域人口の5%を超えたエリアを灰色、10%を超えたエリアを黒く塗ったのが上図だ。

図の(4)のような状態になれば、もはや地域内だけでも感染が繰り返される『エンデミック』状態となり、致死率70%のウイルスに人々は繰り返し襲われ、やがては全滅に至る。

こうした恐怖の事態を前に日本政府も対策の強化を始めた。だが取材を進めると、関係者は次々に日本の警戒態勢の穴を指摘した。

「国内でエボラの疑いがある人が出れば、WHOの定める生物学的危険物への安全レベルで、最高ランクの4に対応した施設である国立感染症研究所村山庁舎で検体を培養し検査することになる。だが、実は周辺住民の反対もあり、この施設は1981年に完成してからいまだに使われたことがない。早急に稼動を認める必要がある」(エボラなど第一種感染症の指定病院医師)

「国はWHOの指針を鵜呑みにし、入国時に発熱していないか検査をする入国検疫はしているが、出国時の検疫はしていない。

つまり、まだ発症していない人が日本に来て発症し、国内で他人にうつしてから出国してしまったら、感染がどう広がったか足取りの調査もできない状態だ」(感染者が逃亡した場合などに取り締まりを行う県警生活安全課員)

いつ日本に入ってもおかしくないエボラ・ウイルス。危機は、もうすぐそこまで迫っている。

「週刊現代」2014年11月8日号より