若者たちが戦場に行かされる日---『僕たちの国の自衛隊に21の質問』著・半田滋

半田 滋 プロフィール

AKB48起用の理由を、防衛省人材育成課は「親しみやすいうえ、東北復興にボランティアとして活躍している。『人の役に立ちたい』という若者に訴えかける力がある」といいます。しかし、自衛官になって「人助け」をしようとする若者たちの「果てしない夢」はしぼんでしまうかもしれないのに「夢のある自衛官になろう」と呼びかけるのですから、まるでブラックジョークです。

安倍政権が進める安全保障政策の大転換に、どれほどの人が気づいているでしょうか。日本版NSC(国家安全保障会議)の設立、特定秘密保護法の制定、国家安全保障戦略の策定、武器輸出の解禁、集団的自衛権の行使容認、と一直線に続く、戦争への道。「戦前回帰」を目指すかのようです。

新刊『僕たちの国の自衛隊に21の質問』は、中学生でも読めるように自衛隊やアメリカ軍の今と将来を分かりやすく説明した本です。今後は、学校では教えない知識が必要になるかも知れません。日本人に戦死者が出る日が来るかも知れません。子供たちに絡みつくかも知れない戦争は、決して他人事ではないのです。

(はんだ・しげる 東京新聞論説兼編集委員)
読書人の雑誌「本」2014年11月号より

半田 滋(はんだ・しげる)
1955(昭和30)年、栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、1991年に中日新聞社に入社。1992年に防衛庁(現在の防衛省)担当記者となり、現在に至るまで国防、軍事について取材している。記者として勤務するかたわら、1993年には防衛庁防衛研究所特別課程修了。現在、東京新聞論説兼編集委員。主な著書に、『自衛隊vs.北朝鮮』(新潮新書)、『闘えない軍隊 肥大化する自衛隊の苦悶』(講談社+α新書)、『日本は戦争をするのか―― 集団的自衛権と自衛隊』(岩波新書)、『Q&Aまるわかり集団的自衛権』(旬報社)など多数。

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半田滋・著
『僕たちの国の自衛隊に21の質問』
税抜価格:1,300 円

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