昼寝はOK? 散歩は? 認知症にならないための"一日の時間割り"

予防のための「記憶力アップ」全10問
週刊現代 プロフィール

「新聞の社説やコラムの感想を投書すると、格好の認知症予防になります。ただ読むだけで終わらず、読んで考えたことを文章にするだけで大分違います」

前出の大友医師も文章を書くことの有効性を訴える。

「会食の御礼を電話で済ますのではなく、礼状を出すようにする。どう書けば相手が喜んでくれるのか、と頭を使う。これは認知症予防に極めて有効で、毎日手紙を書けば、認知症にブレーキがかけられると、私は断言できます」

昼食の前に、お腹をすかせるための運動をしてみるのもいい。東京大学名誉教授の大井玄医師が解説する。

「九州大学が福岡県で行った大規模な調査では、よく運動して糖尿病にならず、血圧をコントロールできている人たちは、認知症になりにくいという結果が出ています。逆に運動不足で糖尿病になった人は、そうでない人より2倍以上の割合で認知症になっています」

手軽に出来て、効果のある運動とはどのようなものなのか。前出の松川医師は語る。

「ゴルフもテニスもいいですが、80歳を超えて続けられる人は少ない。ジョギングも心臓に負荷をかけるのでお勧めしません。やはり一日30分でいいから散歩がいい。ポイントは無理をしないことです」

わざわざ意識して運動をしなくても、日常生活に運動を取り入れるという方法もある。

「私はいま86歳ですが、2年前まで、勤務先の病院でも階段を早足で上り下りしていました。いまでもビルのエレベーターやエスカレーターはなるべく使わないようにしています」(前出・大友医師)

昼食の後、眠たくなることもあるが、このまま横になっていいものなのか。おくむらクリニック院長の奥村歩医師は昼寝の効用を説く。

「『昼寝をする人は認知症になりにくい』という研究報告があります。筑波大学の朝田隆教授が行った調査によれば、30分以内の昼寝の習慣があるグループはそうでないグループに比べて、認知症の発症率が25%低かったのです」

午後は外に出て、人に会おう。

「人付き合いの少ない孤独な人は、どうしても単調な生活を送ってしまいがちです。刺激のない状態では、脳の神経細胞が減少し、思考力も記憶力も低下し、そのことで認知症を発症してしまいます。

私は予防のために麻雀を勧めたい。たいして頭を使わないパチンコには意味がないが、麻雀は頭を使うし、人とコミュニケーションをとれるからいいんです」(前出・松川医師)

松川医師は就寝前には日記を書いて一日を振り返ることを勧める。