米財務長官が麻生財務大臣にダメ出し!?

アメリカ財務長官のジャック・ルー氏---〔PHOTO〕gettyimages

米財務長官のジャック・ルー氏の発言が、ちょっとした話題になっている。

「強いドルは米国にとっていいことだ」

ルー財務長官は、講演でそう語ったという。

実際、ここのところの動きをみると、米国が「強いドル」を許容しているように映るのだが、実はこのルー財務長官が、現在の日本経済にとって頼もしい「味方」となる可能性がある。その理由をご説明しよう。

日本ではこれまで日本銀行が金融引き締めを行ってきたので、世界の通貨に比べて円の流通量が少なくなり、その「希少性」によって円高になっていた。円高傾向は、安倍政権誕生以降の日銀の政策転換=金融緩和で少し是正されてきたが、それでも現在の水準はやっとリーマン・ショック前に戻ったくらいである。

日本経済は円安のほうが調子がよくなる。円安になれば輸出が増えるか、輸出が増えなくても円建てでの海外投資収益は増える。どちらにしても輸出関連企業としては恵みの雨となるからだ。

ここで世界に目を転じると、隣国・韓国の朴槿恵大統領などが、国内企業の業績が苦しいので異例の円安批判を行っている。そうした国際情勢にあって、ドル高=円安を容認してくれるルー財務長官の発言は頼もしいといえる。

加えて、ルー財務長官が日本の緊縮財政について、「考え直したほうがいい」と言っている点にも注目したい。

米財務長官の日本側のカウンターパートは財務大臣である。その財務大臣である麻生太郎氏は、現在、消費増税の意欲を露骨に見せている。麻生財務大臣は、増税しないと国債金利が暴騰すると言い、増税は「国際公約だから」と必死で財務省事務方の意向を代弁している。

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