[アジアパラ競技大会]
ゴールボール女子、中国に黒星スタートも次戦につながる意地の1点

スポーツコミュニケーションズ

守備のスキつく技ありゴール

 だが、日本にとってその布陣は決してマイナスだったわけではない。新しくをセンターを務めた選手は、守備に穴があった。足元へのボールにディフェンス姿勢をとらないことも何度か見受けられたほど、守備に雑な面が目立った。そのためか、レフトプレーヤーが中寄りに守備をしいていた。

 そこで江黑HCは後半に入ると、センターとレフトの間を徹底して狙うように指示した。相手にしてみれば、センターはレフト方向に、そしてレフトはセンター方向に意識がいっていたことだろう。それをうまく利用したのが、若杉のゴールだった。若杉は空き気味になっていた(日本から見て)ゴール右隅のポール際に決めた。正確なコントロールが求められる技ありのゴールだった。

 もちろん、まだ金メダルは諦めてはいない。中国と並んで日本のライバルとなるのが、ロンドン後に急成長してきたイランだ。予選で3カ国が勝ち点で並んだ6月のアジアカップ同様、中国とイラン、そして日本とイランとの試合の結果次第では、三つ巴になる。そうなれば、中国とメダルをかけて再度対戦する可能性も十分にあるのだ。

「今度はやられたボールで絶対にやり返します!」とキャプテンの浦田は意気込む。そのためにも、まずは第2戦で初白星をあげることだ。すべてはそこから始まる――。

(文・写真/斎藤寿子)