【WORLD REPORT】
未来を明るく照らす「8つのプロジェクト」
日本の「匠の技」が、世界を笑顔にする!

国際協力の最前線で広がる日本ならではの技術が、世界と日本の明日を変えていく。

未来は自分の手でつくる!パキスタンの「建築女子」

建設現場で実習を受ける民族衣装にヘルメット姿の女子学生たち

パキスタン/JICA専門家派遣

 北東部の都市ラホールにあるレイルウェイロード技術短期大学は、国内にある公立校の建築学科のなかで初めて男女共学を採用した。女子学生の募集を提案したのは、日本から派遣されたJICA専門家の伊藤稔だ。パキスタンでは、女性が選べる職業が公務員や看護師などに限られる。だが、経済成長により建設ラッシュが続き建築業界は売り手市場だ。

「女性の就職率がまだまだ低いので、実用的な技術を学ぶための支援は重要です」(大野)

 同学科で教員を務めるアシア・ジャビーンは言う。

「短大なら学費も安いので、貧しい家の女性でも入学しやすいのです。さらに、技術を身につけて高収入を得られる建設業界に就職できれば、貧困から脱することもできます」

 ジャビーン自身も大学時代に建築を学び、女性ながら教員の職を得た。生徒たちに自分のように自活する術を身につけてほしいというのが彼女の願いだ。

大災害の経験を共有して復興への道を模索する

備蓄品が収納されているテントとプレハブ倉庫を視察する

インドネシア/JICA研修員受け入れ

 2004年のスマトラ沖大地震で甚大な被害を受けたバンダ・アチェ市。同市の職員ハフリザとマルトゥニスが、やはり東日本大震災で被災した宮城県東松島市で復興政策の視察をするため技術協力の研修員として訪れた。行政と民間の仲立ちをする「一般社団法人東松島みらいとし機構」(HOPE)が受け入れを担当する。

「大災害に遭った者同士、経験や取り組みを共有し交流を続ければ、今後の防災や復興政策に役立つでしょう」(大野)

 研修中、日本では小中学校が災害時の避難場所になっていることを知り、「アチェでは行政が指定する避難所がありません。国に戻ったら、学校を避難所にすることを提案したい」とハフリザは語る。日本ではごく当たり前のことも、国が変われば新しい防災のアイディアになるのだ。両市は今後も交流と続けることで、ともに復興の道を歩み続けるだろう。

<INFORMATION> 世界で働きたい人のために

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JICAでは、海外展開を検討する民間企業を支援する制度を用意している。また、企業の社員をボランティアとして途上国に派遣する民間連携ボランティア制度などグローバル社会で活躍できる人材育成の制度もある。


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