企業の経営者の佇まいは、言わずもがな自身を映す鏡のような存在です。本連載では各界でご活躍されている皆様にこだわりのコレクションを披露していただきました。
第一回は、個性溢れる建築空間から衣食住遊のライフスタイルに関連するデザイン&プロデュースを多岐に手掛ける、プロスタイルの古賀信寛社長の腕時計をご紹介します。#01では、自身の時計に対する趣向や価値観、ビジネスマナーをはじめ、3本それぞれを購入した動機についてお話を伺いました。
左/ジャガー・ルクルト「ディープシー・クロノグラフ・サーメット」
自動巻き、42mm径、SSケース
ジャガー・ルクルトは、時計界屈指の技巧派。マニファクチュールとしての顔とエボーシュメーカーとしての顔を持ち、これまで1200種類以上のムーブメントを開発してきました。約2年前に発売した [ディープシー・クロノグラフ・サーメット]は、1959年に登場した「メモボックス・クロノグラフ」をデザインを引用した新作。今、時計業界では“原点回帰”の機運が高まっており、手堅いデザイン=鉄板モデルのお手本です。
中/ロレックス [GMTマスターII ]
自動巻き、40mm径、SSケース
世界最大の時計メーカーであるロレックス。初代GMTマスターは1955年に登場した名機であります。特徴は24時間表示のGMT針。そもそもGMTとは(グリニッジ ・ミーン・タイム)のことで、国際線パイロットが時差を超えて飛行する際の基準として使っておりました。この「GMTマスターII 」はベゼルを回転させると、3つ時差帯を表示できます。登場からデザインこそ一貫していますが、素材・機構ともに常に進化する揺るぎない定番です。
右/カルティエ 「カリブル ドゥ カルティエ」
自動巻き、42mm径、PG&SSケース
ジュエリーブランドとして広く知られているカルティエですが、1904年にパリ社交界の顔役サントス・デュモンのために作った時計はメンズウォッチの元祖のひとつだと言う説もあり、メンズウォッチにおいても花形なのです。「カリブル ドゥ カルティエ」は、カルティエ初の男性専用ウォッチ。つまりはレディスには存在しないデザイン、コレが男心を鷲掴みにするのです。10mmのケースの厚さゆえ、ドレスのスタイルにも対応可。
Direction: Tetsuo Shinoda
movie: Lefthands
Text: FORZA STYLE