第3回ゲスト:宮嶋茂樹さん (後編)
「南極観測隊のリアル---昭和基地の"エロ文化コレクション"は、一見の価値アリです」

島地 勝彦 プロフィール

日替わりのホステスが登場する、南極のバーで一献

宮嶋 ぼくも何冊か持って行きましたが、ハードなやつではなくて、"女性の北極点と南極点"を白い布で隠したような、ソフト系が中心でした。

昭和基地には国内モノはもちろん、途中で立ち寄るオーストラリアやケープタウンで購入した洋モノも山のようにあるのですが、ぼくが持って行ったソフト系に食いつく人が大勢いました。「こういうのがいいんだよ」って。島地さんがおっしゃったように、モロ出しばかりで食傷気味のようでした。

日野 そういうのは持ち帰るんでしょうか。

宮嶋 まさか。持って行ったものはそのまま残されるから、ストックが増えて、必然的に博物館級のエロ文化コレクションになるわけです。あれは一見の価値アリだと思います。

島地 見てみたいけど、南極は遠いからなあ。酒、煙草はどうなんですか? どちらかが欠けてもぼくは生きていけないけど、宮嶋さんも同じでしょう。

宮嶋 そのへんは基本的に自由で、あるものを飲んでいいし、ビールは手づくりキットのようなものを用意して、蛇口につなぎ、24時間飲める環境でした。煙草も、テーブルに上に置かれているものはどれでも吸っていい。共有物という扱いですね。

島地 それはよかった。

日野 よかったって、シマジさん、まさか行くつもりじゃないですよね?

島地 興味はある。だけど、女っ気がないのは、やっぱり耐えられないな、おれは。

宮嶋 ぼくが同行したときはバーもありました。

島地 え、まさかホステスも?

宮嶋 はい、隊員が交代で女装してホステス役をするんです。

島地 ひょとして宮嶋さんも?

宮嶋 いやいや、ぼくは正式な隊員ではないので勘弁してもらいました。もちろん、みんな仕方なくやっているわけで、お世辞にもきれいな女装はできません。でもなかには、案外女装がハマる人がいて、意味もなくドキドキしてしまうケースもあるんですよ。そのときは、「そろそろ俺もヤバくなってきたかな」って思って、本気で逃げ出したくなりました。