「専門分野の高いリテラシーと素人の常識をもっていることが重要」---ジャーナリストの価値とこれからの課題とは?

佐藤 慶一 プロフィール

ジャーナリストの価値はどこにあるのか

佐々木氏は「ジャーナリストの再定義が必要になると思うが、どうすれば付加価値をつけられるのか」という問いも投げかけた。

「ジャーナリズムスクール時代に『将来のジャーナリストはオールマイティでなければならない』という考え方がメジャーだったが、その考え方は古くなってきている」とソーブル氏。海外の新聞社では「スペシャライズできること」が良い点で、ライティング、編集、写真、動画、グラフィック---それぞれの分野に秀でた人材がいるので、組織ジャーナリズムとして強い。

続いて大西氏は「ジャーナリストの価値は、読者が見たいものを読者になりかわって一次情報をとってくること。また、ジャーナリストは徹底的に勉強するべきで、その分野の極めて高いリテラシーと素人の常識をもっていることが重要になる」と語った。

これに対しソーブル氏は「アナリスト以上に専門性をもっていたら、(稼げない)記者をやるだろうか」とも述べた。これからジャーナリズムを考えた際、「ネットメディアが稼げない」という課題はまだまだ高いハードルとなりそうだ。