篠崎史紀 第3回 「イヴリー・ギトリスとトーマス・クリティアン、2人の巨匠に師事して」

島地 勝彦 プロフィール

立木 これはシマジの完敗だね。それにしても美しい。なかなか珍しいものですよね。写真を撮らせてください。

篠崎 どうぞ、どうぞ。巨匠に撮っていただいたらコブラたちも本望でしょう。

立木 以前シマジにさんざん自慢されながら、あそこにあるクロコのバッグを無理矢理撮影させられたことがあったんです。

セオ 「メンズプレシャス」で大きく掲載されていましたよね。

篠崎 そうだ、蛇皮のバッグでウィーンの有名なジョークを思い出しました。

立木 マロさんはジョークもお得意なんですか。ひとつやってください。シマジにはわれわれはいつも葉巻とジョークで煙に巻かれているんです。なあ、セオ。

セオ シマジさんは文豪開高健とジョーク対談をして、『水の上を歩く』という本を出しているくらいのジョークの泰斗なんです。

篠崎 じゃあ、やってみますか。これは音楽批評家を揶揄したジョークです。ヘビとウサギの話です。

小山がありました。こちらにヘビさん、あちらにウサギさんがいました。2匹はいつも声だけで会話をしていましたが、ある日、山の頂上で会おうということになりました。

さて、途中まで登ってきた2匹は、普通に会うのではつまらないからお互い目隠しをして会おうということにしました。こうして目隠しをしたヘビさんとウサギさんが小山のてっぺんで出会いました。

ヘビさんが言いました。

「ぼくから触るね」

ウサギさんに触ったヘビさんは叫びました。

「ふわふわして温かい! 耳が大きい! キミはたしかにウサギさんだ!」

今度はウサギさんが触る番です。ヘビさんに触ったウサギさんは叫びました。

「あれ、耳がない! 冷たい! あっ、キミって、批評家クン?」

一同 ガッハハハ、アッハハハ、ウッハハハ