20~30代が活用不足の「確定拠出年金(DC)」とは? DCを知る4つのポイント

『日本人の4割​が老後準備資金0円』第2章より

月額1万円の拠出では足りない

ちなみに、月額1万円の拠出金額だと年間で12万円、10年積み立てても拠出総額は120万円、30年でも360万円で、運用収益が見込めるとしても、とても老後資金に十分な資金量とはいえません。

ところで、2014年は5年に1度の年金財政検証の年にあたるため、拠出上限の引き上げが実施されます。しかし、金額は月額4,000円の引き上げにとどまり、月額上限は5.5万円です。しかも、これは企業型のDCだけが対象で、今回は個人型の拠出限度額の引き上げは見送られています。また、この上限の引き上げが実施されても、企業の給与を前提にした拠出額算定ルールが大きく変わらなければ、あるいはマッチング拠出の上限を撤廃しなければ、なかなか実質的な拠出額の増加は見込みにくいところです。

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野尻哲史(のじり・さとし)
一橋大学卒業。内外の証券会社調査部を経て、現在、フィデリティ投信株式会社にてフィデリティ退職・投資教育研究所所長を務める。10年以上にわたって個人投資家の資産運用に対するアドバイスを続けており、最近はアンケート調査から個人投資家の投資動向を分析した意見を多く発表している。公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員、証券経済学会・生活経済学会・日本FP学会・行動経済学会会員。著書には『株式市場の「死」と「再生」』(経済法令研究会)、『投資力』(日経BP社)、『退職金は何もしないと消えていく』『なぜ女性は老後資金を準備できないか』『老後難民 50代夫婦の生き残り術』(以上、講談社+α新書)などがある。

著者:野尻哲史
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